- 40代歯科衛生士の平均年収はどのくらいだろう
- 給料の相場や、40代ならではの特徴を知りたい
- 年収を上げるにはどうしたらいいのか教えてほしい
40代歯科衛生士の給料事情が気になりませんか?
40代の歯科衛生士の給料は、これまでの経験や生活スタイルによって影響をうけます。
そこでこの記事では、40代の歯科衛生士の「平均年収」と「給料の特徴」を解説します。
✔︎ この記事を書いたひと
40代歯科衛生士の年収についてざっくり説明すると、次のとおりです。
- 40代歯科衛生士の平均年収は370〜390万円
- 月給は31〜32万円
- 長く勤めることで30代より年収が大幅にあがる
- 50代で更に給料を上げることも可能
「給料を上げる方法」も解説するので、この記事を読むと40代歯科衛生士が「満足な給料」で働ける確率がアップします。
■ もくじ
40代衛生士の平均給料・年収・時給
上記のように、歯科衛生士の年収は年代によって違いがあります。(» 歯科衛生士の勤務実態調査報告書)
40代歯科衛生士の給料・年収
40代歯科衛生士の平均給料と平均年収を、40代前半(40歳〜44歳)と40代後半(45〜49歳)とわけて紹介します。
✔︎ 40代歯科衛生士の平均給料と平均年収
- 40〜44歳:平均月収 32万円 、平均年収 390万円
- 45〜49歳:平均月収 31万円 、平均年収 370万円
40代前半(40歳〜44歳)と後半(45〜49歳)とではほぼ差がありません。
一方で、30代に比べて40代は「30〜40万円」ほど年収が高くなります。
「ブランクの有無」「スキルの有無」など、今までのライフスタイルによって個人差があります。
40代のパート歯科衛生士の時給
パートの時給は次のとおり。
✔︎ 40代のパート歯科衛生士の時給相場
時給も年収と同様に、地域・ブランクの有無・勤続年数によって差があります。
他の年代との比較
他の年代との比較は、以下のとおりです。
✔︎ 歯科衛生士の年代別 比較
21~24歳 | 25~29歳 | 30~34歳 | 35~39歳 | 40~44歳 | 45~49歳 | 50~54歳 | 55~59歳 |
300万円 | 330万円 | 340万円 | 350万円 | 390万円 | 370万円 | 400万円 | 430万円 |
20代との比較
20代歯科衛生士に比べて、40代歯科衛生士の方が最大で「年収が90万円」ほど多いです。
20代は経験・スキルがも少ないため、平均年収は低めに設定されるのが理由です。
結婚や出産などのライフイベントの可能性が少ない40代は、大幅に年収アップを狙うことができる世代です。
30代との比較
30代歯科衛生士と比べると、40代歯科衛生士が最大で50万円ほど多いです。
30代は、結婚・出産・子育てなどライフステージが変化しやすい時期。
一方で40代になると、働き方の制限がなくなり、仕事に集中できる環境になりやすいです。
そのため、勤続年数が長くなったり、役職についたりで、40代歯科衛生士は年収が大きく増える人が多いです。
50代と比較
50代歯科衛生士と比べると、40代歯科衛生士が最大で40万円ほど低めです。
歯科衛生士の給料は、50代にかけて少しづつ給料が上がり、50代後半の430万円がピークになります。
60歳以上になると、パートで働く人も増えるので、平均年収は390万円まで下がります。
年齢や地域ごとの年収は、歯科衛生士の給料相場を年齢別・エリアで徹底解説 でまとめています。
他の職種との比較
歯科衛生士の平均年収は386万円です。(»【386万円】歯科衛生士の年収を徹底解説 )
一方で、日本の労働者の平均年収は422万円。女性に限定すると280万円になります。(» 賃金構造基本統計調査)
つまり歯科衛生士の年収は、日本の平均年収よりは少ないですが、女性に限定すると100万円ほど高くなります。
✔︎ 他職種との比較
- 歯科医師:600万円〜
- 歯科技工士:377万円
- 薬剤師:580万円
- 看護師:499万円
他の医療系の国家資格と比べると、歯科衛生士は年収が低い傾向にあります。
歯科衛生士が稼ぐ方法は、以下の記事で紹介しています。
歯科衛生士はやり方次第で、しっかり稼ぐことができます。勝ち組衛生士を目指しましょう。
»【保存版】歯科衛生士で勝ち組になる7つの方法|稼ぐには〇〇すべし!
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40代歯科衛生士の給料の特徴
「40代歯科衛生士の給料の特徴」を解説します。
給料の内訳
実際の40代歯科衛生士の給料明細から、内訳を紹介します。
項目 | 金額 |
基本給 | 30.0万円 |
所得税 | 0.6万円 |
住民税 | 1.2万円 |
健康保険 | 1.5万円 |
厚生年金 | 2.8万円 |
雇用保険 | 0.1万円 |
手取り | 23.8万円 |
ボーナス込みの内訳です。ボーナスが支給される場合は、毎月の支給額は下がります。
平均勤続年数
歯科衛生士の勤続年数は6年。これは他の業種に比べて、短めです。
長くつとめられる歯科医院を見つけるのは重要です。
もらえる年収には幅がある
40代の歯科衛生士の年収には、幅があります。
なぜなら今までのキャリアや生活環境が、個人によってちがうからです。
- 経験年数
- 勤続年数
- スキル・資格
- 働いている地域
- 歯科医院の患者数
- ブランクの有無
そのため、平均より給料が高い歯科衛生士もいれば、平均以下のひともいます。
ブランクがあっても大丈夫
歯科衛生士にとって、ブランクはつきものです。
とはいえブランクがあっても、適正給料をもらうことができます。
✔︎ ブランクが大丈夫な理由
- 歯科衛生士は不足している
- ブランクがあることは当たり前の職業
詳しくは ブランクありの40代歯科衛生士に復職をオススメする5つの理由 をご覧ください。
実際に転職サイトをチェックしても、「ブランクOK」で募集している歯科医院は多いです。
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時給で考えるのは大事
平均年収は、単純に数字だけで判断しないのも重要です。
なぜなら単純に労働時間だけが長い可能性があるからです。実例を紹介します。
- Aさん:1日10時間 22日間勤務 月収30万円
- Bさん:1日8時間 20日間勤務 月収28万円
給料・年収はAさんの方が高いです。ですが、時給換算すると以下のとおり。
- Aさん:時給1,360円
- Bさん:時給1,750円
Aさんのように長時間働けば給料が高くなりやすいですが、 Bさんと比べると圧倒的に時給が低いことがわかります。
» 給料25万円の歯科衛生士の手取りは?額面との違いや40万円の手取りも解説
平均年収だけで判断するのは危険です。時給で考えてみてください。
40代歯科衛生士が年収を上げる方法
平均の給料や年収を知ることは大切ですが、「満足の給料をもらうこと」はさらに重要です。
✔︎ 40代の歯科衛生士が年収を上げる方法
- 長く勤められる職場で働く
- 資格を取得する
- 副業する
給料が上がれば生活の質が上がるだけでなく、やりがいも生まれます。
長く勤められる職場で働く
「長く勤める」ことは、年収を上げる方法の一つです。
多くの歯科医院は、勤続年数によって給料が上がっていく場合が多いからです。
✔︎ 実例
- 3年目から役職手当で月に5万円
- 就職時の給料33万→3年目に給料38万→7年目に42万円
とはいえ、長く勤めるためには雇用条件だけでなく、人間関係が重要です。
院長の性格・スタッフ同士の関係。自分にあった雰囲気の職場で働けると、長く勤めることができます。
»【転職4回の歯科衛生士が実践】転職先の探し方5つ!失敗しない歯科医院選びのコツとは?
いまは内部の人間関係を事前に教えてくれる転職サイトもあります。
今の環境に不満なら転職サイトでリサーチしてみましょう。おすすめの転職サイトを載せておきます。
筆者が実際に利用したサイトです。
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資格を取得する
資格を取得することもおすすめです。
給料が上がるだけでなく、スキルアップも期待できるからです。
✔︎ 歯科衛生士の資格の例
とはいえ、資格の取得は「時間がかかる」「医院によっては、思ったより給料がアップしない場合もある」という注意点もあります。
事前にリサーチして資格取得を目指しましょう。
副業する
副業は、年収をアップする有効な手段です。うまくいくと、副収入が期待できます。
副業には、「歯科衛生士のバイト」「異業種でのバイト」といったものから、「YouTube」「ブログ」まで色々です。
興味のあるものから始めるのがおすすめです。
歯科衛生士におすすめの副業が気になる人は、以下の記事をご覧ください。
»【筆者も実践】歯科衛生士におすすめの副業11選!パート?在宅ワーク?異業種?
年収だけで職場を決めない
矛盾するようですが、年収だけで職場を決めないのも重要です。
年収が高くても、ブラックな職場もあります。
- 労働時間が長い
- 有給が取れない
- 人間関係が悪い
職場の内情を見極めることが大切です。
衛生士|年収の高い職場ランキング
歯科衛生士が高い年収をもらえる職場をランキングで紹介します。
「年収500万円以上の歯科衛生士」の割合が多い順にランキングしました。
✔︎ 歯科衛生士が高い年収をもらえる職場
- 1位:一般企業
- 2位:行政(役所・保健所・公立病院)
- 3位:歯科衛生士養成機関
- 4位:総合病院・大学病院
- 5位:大型の医療法人
- 6位:一般の歯科診療所
- 7位:介護施設・地域包括センター
(引用:歯科衛生士の勤務実態調査 報告書)
1位:一般企業
1位の一般企業は、年収500万以上の割合が約40%もあります。
営業やコンサルといった衛生士業務とは関係のない仕事から、ライオンやモリタのような歯科企業まで様々です。
一般企業の求人を探すなら、転職サイトが便利です。
✔︎ 一般企業の情報が多い転職サイト(登録無料)
- リクルートエージェント:利用者満足度No.1・10万件の非公開求人・初めての転職や未経験求人に強い
- リクナビNEXT:毎週2.6万人が新規登録・ホワイト企業や優良企業に出会える・LINEから気軽に相談可能
- ビズリーチ:会員制の求人サイト・ハイクラスのビジネスパーソンと人材を探す企業をマッチング
歯科衛生士の一般企業への転職については、一般企業で働きたい!歯科衛生士が会社勤めする魅力・注意点・転職方法を徹底解説を参考にしてください。
2位:行政
2位の行政は、38%が500万円以上。役所・保健所が該当します。
とはいえ、年功序列なので初任給は20万円台がほとんどです。長年勤務することで昇給します。
求人は各ホームページに掲載されます。年齢制限(30代まで等)があるケースもあるので、確認してみてください。
3位:歯科衛生士養成機関
3位の歯科衛生士養成機関は、33%の人が年収500万円以上。仕事は、「歯科衛生士学校の先生」です。
歯科衛生士養成機関も、ホームページから募集が出ます。
年収が高い職場は募集が少なく、求人がでてもあっという間になくなるので、定期的なチェックが重要です。
4位:総合病院・大学病院
総合病院・大学病院も年収は高め。勤務年数によって年収があがります。
昇給制度がしっかりしているだけでなく、福利厚生も充実しています。
一般歯科でみられない症例を経験できるのも魅力。
病院の求人はホームページの他に、転職サイトにでるケースが多いです。
5位:大型の医療法人
大きめの医療法人も年収は高め。
大きめの医療法人は、給料体系や労働条件も整っているので、安心して働ける環境です。
求人はすぐになくなってしまうので、エージェントさんに依頼しておくのが効率的です。
興味のある人は転職サイトで求人をチェックしてみてください。
\ 40代歯科衛生士におすすめの転職サイト /
なお、給料の高い職場の詳細は【稼ぐならココ】衛生士の給料の高い職場ランキング をご覧ください。
「求人の見つけ方」も具体的に紹介しています。
職場選びは転職エージェントを活用する
自分に合った歯科医院を見つけるなら、転職エージェントに依頼するのが近道です。
転職エージェントは、求人探しのプロ。希望の条件を確認して、あなたに合った職場を紹介してくれます。
実際に、転職エージェントのサポートをうけた96%の歯科衛生士が、満足の職場に転職しています。
転職サイトに登録すると、エージェントは無料で利用できます。
歯科衛生士向けおすすめ転職エージェントは、以下の記事で解説しています。ぜひご覧ください。
「自分に合った職場で働きたい歯科衛生士」におすすめできる転職サイトを紹介するので、活用してみて下さい。
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どのサイトを使えばよいか迷ったら、デンタルワーカーがおすすめです。
デンタルワーカーは12,000件以上の求人を保有する「衛生士専門」の転職サイト。
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デンタルワーカーの口コミ・評判を詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
» 口コミ・評判|デンタルワーカーを徹底レビュー【歯科衛生士が転職成功する近道】
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» ファーストナビ歯科衛生士を徹底レビュー【人間関係◎の職場がみつかる】
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40代歯科衛生士の平均給料・年収についてのまとめ
今回の記事は、40代歯科衛生士の平均・給料を紹介しました。
40代歯科衛生士の給料事情は次の通りです。
- 40〜44歳:平均月収 32万円 ・平均年収 390万円
- 45〜49歳:平均月収 31万円 ・平均年収 370万円
- パートの時給は1,300円〜2,000円
40代歯科衛生士は、30代に比べて大幅に年収をアップすることが可能です。50代で更に給料を上げることも。
そのためには、長く勤められる職場をみつける・資格を取得する・副業する…は有効な方法です。
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