- 20代の歯科衛生士の平均年収は?
- 1年目と7年目ではどのくらい差があるのだろう
- 給料を上げる方法・給料の高い職場を教えてほしい
歯科衛生士になりたての頃は、仕事で覚えることも多く、忙しくなりがち。
損をしないためにも、給料事情を知っておくことは重要です。
✔︎ この記事を書いたひと
この記事では、20代歯科衛生士の年収・給料事情を解説します。
給料の高い職場ランキングも紹介するので、ぜひご覧ください。
✔︎ 読み飛ばしガイド
20代歯科衛生士の年収について結論をまとめると、次の通りです。
✔︎ 結論
- 20代前半(1〜4年目)は平均年収300万円
- 20代後半(5〜7年目)は平均年収330万円
自分の給料に疑問や不満のある20代歯科衛生士さんは参考にしてください。
■ もくじ
20代の歯科衛生士の給料と年収【1〜7年目】
20代歯科衛生士の給料と年収は以下のとおりです。
- 20代前半(1〜4年目): 給料 25万円、平均年収 300万円
- 20代後半(5〜7年目): 給料 27.5万円、平均年収 330万円
20代前半と20代後半で差があるのが特徴です。
20代前半(1〜4年目)の給料事情
20代前半の歯科衛生士の給料・年収の目安は以下のとおりです。
- 給料 25万円
- 平均年収 300万円
新卒(1年目)
仕事は覚えることだらけ、慣れるのに精一杯の時期でもあります。
給料も初任給は22万円が平均。高くても、月収25万円くらいです。
新卒の初任給の詳細は、以下の記事で解説しています。
»【初任給は月収22万円】新卒の歯科衛生士の給料・年収・手取りを徹底解説
2年目
社会の仕組みを肌で感じ、税金の高さにびっくりする時期です。
3年目
仕事にかなり慣れてくる。人間関係や仕事内容で転職を考える人が多い時期です。
院長や同僚の悩み。ほかの同期の環境に嫉妬することも。
4年目
歯科衛生士の4年目の給料は、月収25万円が平均です。
「一通りの仕事がこなせる」「患者さんとも親しくなる」…そんな時期でもあります。
病院にもなじみ、患者さんとも信頼関係が強くなってきます。
20代後半(5〜7年目)の給料事情
20代後半の歯科衛生士の給料・年収の目安は以下のとおりです。
- 給料 27.5万円
- 平均年収 330万円
徐々に給料も上がってきます。
5年目
責任ある立場を任されるようになってきます。
具体的な給料は、【リアル】5年目の歯科衛生士の給料を公開します|年収を上げる方法は? にまとめています。
筆者の実際の給料も紹介しているので、ぜひご覧ください。
6年目
資格を取得したり、深掘りした技術に興味があったりと、自己研鑽の必要性を感じやすい時期です。
ステップアップのためのスキル習得や、ほかの分野への転職も頭にチラつきます。
7年目〜
7年目になると、給料 27.5万円が平均です。
働き方や、人生の意義など、自分の生き方について自問自答する時期。
今までの経験を次に活かすステップです。
30代以降の年代との比較
他の年代との比較は、以下のとおりです。
✔︎ 歯科衛生士の年代別 比較
21~24歳 | 25~29歳 | 30~34歳 | 35~39歳 | 40~44歳 | 45~49歳 | 50~54歳 | 55~59歳 |
300万円 | 330万円 | 340万円 | 350万円 | 390万円 | 370万円 | 400万円 | 430万円 |
30代になるにつれて、徐々に上がっていきます。
20〜30代は出産や結婚で、ブランク期間ができる歯科衛生士さんも多いです。
その場合は、パートで働くこともできますし、復帰しやすいです。
他の職種との比較
歯科衛生士の平均年収は386万円。(»【386万円】歯科衛生士の年収を徹底解説)
日本の労働者の平均年収は422万円。女性に限定すると280万円。(» 賃金構造基本統計調査)
歯科衛生士の年収は、日本の平均年収よりは少ないですが、女性に限定すると100万円ほど高くなります。
- 歯科医師:600万円〜
- 歯科技工士:377万円
- 薬剤師:580万円
- 看護師:499万円
他の医療系の国家資格と比べると、歯科衛生士は年収が低い傾向にあります。
なるべく給料のよい歯科医院で働くなら、まずは給料相場をしって、自分の給料と比較するのが重要です。
給料相場をチェックするのは、転職サイトが便利です。適正給料を教えてくれます。
筆者が利用した転職サイトを載せておきます。
\ 20代歯科衛生士におすすめの転職サイト /
20代歯科衛生士が給料を上げるには?
20代の歯科衛生士が給料を上げるのは、難しいケースが多いです。
以下の理由があるからです。
- 経験が少ない
- 技術が少ない
- なんだかんだ言って、年功序列の歯科医院は多い
とはいえ元々の給料が少ないためアップする可能性はあります。
「相場よりも安く働かされている」ケースも。
給料をあげたいと考える20代の歯科衛生士さんは、次の方法の中からできることを試してみてください。
✔︎ 20代歯科衛生士が給料を上げる方法
- 給料の高い歯科医院で働く
- 資格をとる
- 総合病院・大学病院に勤務する
- 副業する
- 他業種に転職する
- 東京で働く
- 交渉する
詳しくは、給料の高い歯科衛生士だけが知っている稼ぎ方 7選|稼ぐには〇〇すべし!で解説しています。
給料の高い職場ランキング
歯科衛生士の平均年収は386万円。
20代衛生士の給料は平均より低めなので、年収を上げるためには職場選びが重要です。
✔︎ 20代衛生士におすすめ|給料の高い職場ランキング
1位の「一般企業」と2位の「行政・歯科衛生士教育機関」への就職は、難易度が高め。理由は以下の通りです。
- 一般企業:歯科衛生士の臨床スキルはあがらない
- 行政・歯科衛生士教育機関:求人が少ない
そのため、「歯科衛生士として働きつつ、年収を上げたい」なら、「総合病院・大学病院」「大きめの医療法人」への転職がおすすめです。
一般企業
一般企業は、平均年収400万円以上。商品開発・営業・歯科関連業務…と仕事内容は多彩です。
とくに「商品開発・営業」部門では、50%以上の社員が「年収500万円以上」です。
一方で、臨床の現場から離れるので、臨床のスキルや知識はアップデートしにくいです。
臨床以外に興味のある人は、一般企業への就職を検討してみてください。
一般企業への転職は、転職エージェントの利用がおすすめです。他業種の情報を知ることができるからです。
それ以外にも、求人の紹介・給料の交渉・面接の調整を代行してくれます。
歯科業界以外で年収をアップしたいひとは、マイナビを利用して、情報を集めましょう。
20代の転職サポートに強い » マイナビ転職エージェントサーチ
行政・歯科衛生士教育機関
行政・歯科衛生士教育機関は、役所や保健所・衛生士学校での仕事です。
行政・歯科衛生士教育機関で働く約35%の歯科衛生士が、年収500万以上。
最初の給料は低めですが、長く勤めることで給料は上がるのが特長です。
待遇がよいため、退職する人は少なめ。そのため求人募集もレアです。あらゆる媒体で求人をチェックしておくしかありません。
✔︎ 行政・歯科衛生士教育機関への就職
就職するには、都道府県や市町村のホームページや刊行物を「公務in」を細かくチェックしておくしかありません。
「インディード」と「デンタルワーカー」は、行政の求人情報は少なめ。ですが、求人がでたときに電話・メールで連絡をもらえます。
行政への就職情報を取りこぼしたくない人は、無料登録しておくのがオススメです。
総合病院・大学病院
総合病院・大学病院は、一般歯科より給料が高い傾向にあります。
難抜歯・骨折・がん….といった一般歯科で対応できない症例を経験できます。
✔︎ 総合病院・大学病院の歯科衛生士の平均年収
病院(国立系) | 病院(法人系) | 歯科医院 |
450万円 | 380万円 | 300万円 |
引用 » 歯科衛生士の勤務実態調査報告書
病院によっては、最初の給料が低いところも。行政と同じで、勤続年数とともに年収はアップしていくのが通例です。
病院の求人を見つけるなら、デンタルワーカーがおすすめです。
病院の求人が掲載されやすく、求人の紹介から面接の同行まで、トータルでサポートしてくれます。
院内の雰囲気も事前にリサーチしてくれるので、病院勤務に興味がある人は、デンタルワーカーを利用して転職を成功させましょう。
大きめの医療法人
大きめの医療法人は、経営基盤が大きいので、給料だけでなく福利厚生も手厚い傾向があります。
平均通りの年収386万円を目指せます。
従業員が50人を越えていたり、分院を5つ以上展開している医院は、大きめの医療法人です。
患者の多い歯科医院
患者さんが多ければ、その分収入もあるので、歯科衛生士の給料は高くなりやすいです。
患者さんの数によっては、年収500万円以上も可能です。
一方で、勤務時間が長い・残業代が出ない・休みが少ない…といったブラック歯科医院もあるので、給料だけで判断するのは危険です。
院長の性格や、労働契約を事前にリサーチするようにしてください。
給料が高く、人間関係も良好な職場を探すなら、転職サイトを利用すると見つかりやすいです。
おすすめの転職サイトを載せておきます。
\ 20代歯科衛生士におすすめの転職サイト /
給料の高い職場について詳しく知りたい人は、【稼ぐならココ】歯科衛生士の給料の高い職場ランキング をご覧ください。
「年収500万円以上の歯科衛生士」の割合が多い職場を紹介しつつ、「求人の見つけ方」まで具体的に解説しています。
20代歯科衛生士|給料の特徴
20代歯科衛生士の年収・給料には、特徴があります。
あくまで平均です
データは平均なので、働く職場の環境やエリアによって、個人差があります。
✔︎ 歯科衛生士の給料・年収
- 20代前半(1〜4年目): 給料 25万円、平均年収 300万円
- 20代後半(5〜7年目): 給料 27.5万円、平均年収 330万円
30歳を越えると、年収はもう少し高くなります。
✔︎ 歯科衛生士の年代別 比較
21~24歳 | 25~29歳 | 30~34歳 | 35~39歳 | 40~44歳 | 45~49歳 | 50~54歳 | 55~59歳 |
300万円 | 330万円 | 340万円 | 350万円 | 390万円 | 370万円 | 400万円 | 430万円 |
とはいえ、これらのデータはあくまで平均です。そのため、以下の要素によって個人差がうまれます。
- 地域
- 患者さんの数
- 福利厚生の充実度
- 資格の有無やスキルの高さ
リアルな状況は、働いているエリアの求人情報を確認するのが1番です。
気になる人は、ぜひチェックしてみてください。エージェントに依頼すると、適正な給料も教えてくれます。
» デンタルワーカー公式サイト
給料だけで比べない
20代歯科衛生士の給料・年収を紹介しましたが、単純に給料・年収だけで比べてはいけません。
なぜなら単純に、長い時間働けば給料はあがるからです。
たとえば、つぎのような労働環境の歯科医院もありました。
- 休憩なし
- 12時間勤務
- 休日出勤
- 有給なし
そのため、時給に換算して考えておくことは大事です。
20代歯科衛生士の平均時給は1,400円…といわれています。
時給計算は簡単で、「手取り」を「労働時間」で割るだけです。ぜひ計算してみてくだい。
» 給料25万円の歯科衛生士の手取りは?額面との違いや40万円の手取りも解説
興味のある分野をさがす
興味のある分野を探すのも、給料アップにつながります。
仕事に対するモチベーションが上がるだけでなく、医院内での評価も上がるからです。
✔︎ 分野の例
専門の資格・スキルが身に付く場合もあります。
尊敬できる先生や歯科衛生士に出会えると、なおよしです。
面白そう・やってみたいという気持ちは大切。
ちなみに、この記事を書いている私は「訪問歯科」メインの歯科医院で働いています。
高齢者歯科に興味があったり、一般歯科で合わなかった人はぜひ検討してみてください。
訪問歯科での勤務については、【歴7年のDHが解説】訪問歯科で働く衛生士の仕事内容・給料・キャリアパス! でまとめました。
働き方はそれぞれ
働き方は、人それぞれ。考えや環境が違います。
給料重視の人もいれば、環境重視の人も。
つまりは、自分に合った職場で働くことが重要です。
✔︎ おすすめ記事
20代の歯科衛生士の給料と年収を解説した|平均年収は300〜330万円
今回は、20代歯科衛生士の平均・給料を紹介しました。20代歯科衛生士の給料事情は次の通り。
- 20〜24歳(20代前半): 給料 25万円、平均年収 300万円
- 25〜29歳(20代後半): 給料 27.5万円、平均年収 330万円
- 20代後半になると、給料は高くなる傾向にある
- 地域や歯科医院の状況によって差が出る
給料を知ることは大切ですが、「適正な給料をもらえる環境で働くこと」はさらに重要です。
自分にあった職場で働くようにしましょう。
✔︎ 20代衛生士におすすめ|給料の高い職場ランキング
\ 20代歯科衛生士におすすめの転職サイト /