今の職場に不満があったり転職を考えている歯科衛生士が、「歯科衛生士の退職理由・転職理由」が気になるケースは多いです。
この記事では、「歯科衛生士の退職理由」と「面接で好印象を与える転職理由の伝え方」を例文つきで紹介します。
✔︎ この記事を書いたひと
結論、歯科衛生士の退職理由は以下の通りです。
✔︎ 歯科衛生士の退職理由ランキング TOP5
- 1位:歯科衛生士・助手と合わない
- 2位:院長と合わない
- 3位:給料・待遇が悪い
- 4位:仕事内容が合わない
- 5位:結婚・出産等のライフイベント
参照 » 歯科衛生士の勤務実態調査報告書
この記事を読んで、自分に合った職場を見つける参考にしていただけると幸いです。
◾️ もくじ
歯科衛生士の退職理由 TOP5
繰り返しですが、歯科衛生士の退職理由ランキング TOP5は次の通りです。
- 1位:歯科衛生士・助手と合わない
- 2位:院長と合わない
- 3位:給料・待遇が悪い
- 4位:仕事内容が合わない
- 5位:結婚・出産等のライフイベント
転職を考えている歯科衛生さんは、ぜひ参考にしてください。
1位:歯科衛生士・歯科助手と合わない
「歯科衛生士・歯科助手と合わない」は、退職する大きな理由です。実際、退職理由の第一位は人間関係。
歯科医院は女性の比率が高く、人数が少ないため大きなストレスにつながりやすいです。
- 先輩衛生士からきつく指導される
- 助手さんと話が合わない
- 同僚から無視される
中には、ハラスメントに該当するような仕打ちをされる場合も。
小規模な歯科医院だと合わない人がいても避けることは難しく、結果「転職」を考えることになってしまいます。
»【知らないと損】歯科医院で働く歯科衛生士が知るべきパワハラの6類型と対応策!具体的な事例は?
2位:院長と合わない
経営者である院長と合わずに、退職するケースは多いです。
- 性格が合わない
- 嫌われている
- こき使われる
- 儲けることばかり
- 治療方針に納得できない
パワハラ・セクハラを受けた場合も、退職理由になります。
歯科医院はほとんどが個人経営なので、院長と合わないのはキツイです。
逆に、自分と合う院長の歯科医院で働ければ、ストレスが大幅になくなります。
「職場の雰囲気」が事前にわかる転職サイトをつかって、求人をチェックしましょう。
3位:給料・待遇が悪い
「給料・待遇が悪い」も退職理由になります。シンプルに、働くモチベーションがさがります。
- 年収が低い
- 給料があがらない
- 有給がとれない
- 残業代が出ない
実際に上記のような、待遇の悪い歯科医院もあります。
搾取されないように、適正な給料をもらうことは大切です。
労働環境に問題がある場合も
「歯科医院の労働環境」が退職理由になるケースもあります。
- 拘束時間が長い
- 休日が少ない
- 福利厚生が悪い
- 育休・産休がとれない
拘束時間が12時間を超えたり、休日出勤を頼まれるといった”激務すぎる”歯科医院も。
労働環境の問題は、十分な退職理由となります。一方で、激務すぎて病むケースがあるので、注意が必要です。
» 歯科衛生士が病む・体調不良になる3つの原因|解決方法あり
4位:仕事内容が合わない
「仕事内容があわない」は、退職理由の第4位。
自分にあった分野でないと、モチベーションが湧かない場合もあります。
技術力が足りない
技術力が足りず転職したいと考える歯科衛生士さんもいます。
ですが、技術力は経験を積むことで上がります。
歯科医院によっては、資格が身につくところも。
慣れないうちはきつくても、慣れるとラクになるケースもあります。職場の雰囲気がよければ、少し頑張ってみるのも選択肢の一つです。
5位:結婚・出産などのライフイベント
結婚・出産のようなライフイベントは、歯科衛生士の退職理由の一つです。
- 結婚
- 出産
- 転勤
- 介護
歯科衛生士のほとんどは女性なので、ライフステージの変化で退職する人が多いです。
ここまで、歯科衛生士の退職理由TOP5を紹介しました。
余談ですが、次に快適な職場を見つけるなら、求人のリサーチは重要です。
転職エージェントを利用すると、無料で雇用条件の交渉ができたり、人間関係が事前にリサーチしてくれます。
歯科衛生士向けおすすめ転職エージェントは、以下の記事で解説しています。ぜひご覧ください。
面接|歯科衛生士の転職理由の伝え方【例文あり】
歯科衛生士が転職する際は、「転職理由」を聞かれます。「なぜ転職するのか?」は歯科医院側が知りたい情報だからです。
転職理由は、ポジティブな表現を使いましょう。
✔︎ 歯科衛生士の転職理由を伝える3つのポイント
- 前向きな表現をつかう
- 長く活躍したい旨を伝える
- 全力で頑張りたいとアピールする
退職理由はそのまま「転職理由」になることもあります。
とはいえ、事前準備をしておらずとっさに答えてしまうと、ネガティブに伝わってしまうことも。
状況に合わせて、適切に伝えてください。
✔︎ 状況ごと|転職理由の伝え方の例文
転職理由はできるだけ「ポジティブ」に伝えるようにしましょう。
人間関係が悪かった場合
前職の退職理由が「人間関係が悪かった」場合の例文は、次の通りです。
✔︎ 例文1
私の至らぬ点もあったと思いますが、同僚の歯科助手さんから無視をされていました。
診療に影響がでて、患者さんに迷惑をかけてしまうと感じ、退職することにしました。
口数の少ない性格ではありますが、しっかりコミュニケーションをとって円滑に業務を進めたいと思っています。
✔︎ 例文2
前職では院長や先輩からハラスメント気味の言動を受けてしまい、悩んだ結果退職することにしました。
院長や他のスタッフともチームワークを大切にしながら、貴院に貢献したいと思っております。
人間関係で退職した場合、ネガティブな退職理由だけを伝えてしまうのは、おすすめしません。
「人間関係で何かトラブルを起こすのでは?」「慣れないうちに辞めるのでは?」と思われる可能性があります。
例文のように、必ず「ポジティブな内容」を合わせて伝えるようにしましょう。
»【つらい職場を回避】歯科衛生士が人間関係のよい歯科医院をみつける4つの手順
給料・待遇が悪い
前職の退職理由が「給料・待遇が悪い」場合の例文は、次の通りです。
✔︎ 例文1
✔︎ 例文2
いままでの歯科医院は残業代がまったく支給されませんでした。福利厚生のしっかりしている貴院に応募させて頂きました。
仕事する意欲をみせるのがポイントです。
給料・待遇が悪いと、モチベーションが下がるだけでなく、生活が苦しくなることも。
適正な対価をもらうようにしましょう。
歯科衛生士の稼ぐ方法は 歯科衛生士で勝ち組になる7つの方法 をご覧下さい。
私は「転職」と「給与交渉」することで、年収500万円に到達しました。
労働環境が悪かった場合
転職理由が「労働環境が悪かった」場合の例文は、次の通りです。
朝8時に出勤し、夜は22時に退職するなど残業が常態化していたため退職を決意しました。
今後はワークライフバランスを整え、仕事でのパフォーマンスを向上させたいです。
ワークライフバランスを整えたいなどのポジティブな意見も伝えましょう。
転職後の慣れない間は、少し苦労するかもしれません。
ライフスタイルの変化の場合
「なぜ転職するのか?」と聞かれたとき、出産・結婚・引越し・介護といった「ライフスタイルの変化」は説得力があります。
転職理由が「ライフスタイルの変化」の場合の例文は、次の通りです。
✔︎ 出産で退職した場合
歯科業界は結婚・出産での退職はよくあることなので、マイナスには捉えられることは少ないです。
一度離職しても、再就職の妨げにはなりません。
✔︎ 親の介護で離職した場合
親の介護するために一度退職しました。
いまは介護も落ち着いたため、スキルを生かしながら仕事に関わりたいと思っています。
介護離職の場合も、納得の転職理由となります。
さらに介護の経験は、高齢者を対象とする訪問歯科で重宝されるケースが多いです。
訪問歯科での就職も考えてみてください。
✔︎ 併せて読みたい
\ 快適な条件で働ける求人が見つかる転職サイト /
退職の伝え方|注意点に紹介
転職するのであれば、最後は気持ちよく終わりたいですよね。
円満退職するためには、以下の2つが大切です。
- 誠心誠意で伝える
- 引継ぎを行う
誠心誠意で伝える
どんな退職理由にしても、誠実に伝えることは大切です。
- 退職する時期
- 退職する理由
上記の2つを、院長が忙しくないタイミングでしっかりと伝えましょう。
辞める時期は、雇用契約書に則った時期で辞めると、トラブルになりにくいです。
退職理由は、「家庭の事情」や「個人の事情」にすると、穏便に辞めやすいです。
「他のジャンルを勉強したい」「介護を手伝うことになった」などです。
具体例は、歯科衛生士が円満に退職する5つの手順 の記事をご覧ください。
引継ぎを行う
引継ぎを行ってから退職するようにしましょう。
治療内容や業務記録といった患者さんの情報は、確実に引継ぐようにしてください。
突然退職しない
仕事が嫌になってしまっても、突然退職しないようにしてください。
急に出勤しないと、診療が滞って患者さんやスタッフに迷惑がかかってしまいます。
円満に退職できるよう事前に退職日を決めましょう。
とはいえ、パワハラを受けていたりして、職場にいることで健康を害するようなときは、すぐにでもやめましょう。
ハラスメントの事例と対策は、以下の記事で解説しています。ぜひご覧ください。
健康面に影響があるなら、即日での退職もありです。
病みそうなときは、「自分で退職を行わない」のもポイント。「退職代行」を利用すると即日に退職できます。
詳しくは うつ病回避|メンタルやられた歯科衛生士は退職代行で即日退職しよう をご覧ください。
転職理由に嘘はあり?【本音と建前】
転職理由に嘘はNGです。バレた時に信頼がなくなってしまいます。
とはいえ、本音をズバズバ伝える必要もありません。
理由によっては、「面倒な人」「長続きしそうにない人」と思われるからです。
✔︎ よくある本音
- 高い年収をもらえる
- 通勤時間が短い
- 仕事の終わる時間が早い
- 休みをとりやすい
転職面接では、人間関係や給料の話題はせずに、応募先の特徴に合わせた自己PRをするのも重要です。
✔︎ 応募先に合わせた伝え方の例
- 通いやすい明るい医院に思えた
- 地域密着型の歯科医院に感じた
- 職員へのサポートが整備されていると感じた
- 地域密着型でアットホームな歯科医院にみえた
転職を有利にすすめるための自己PRについて知りたい歯科衛生士さんは、次の記事を参考にしてください。
\ 快適な条件で働ける求人が見つかる転職サイト /
歯科衛生士が転職するメリット・デメリット
転職を考えた場合、転職すれば悩みが解決できるのか気になりますよね。
歯科医院を転職するのには、メリット・デメリットの両方があります。
✔︎ デメリット
- 新しい環境に慣れるまで大変
- 悩みが解決しない可能性
✔︎ メリット
- 待遇がよくなる
- 人間関係をリセットできる
- キャリアアップできる
転職して後悔しないために、メリット・デメリットをどちらも知っておきましょう。
デメリット|新しい環境に慣れるまで大変
転職すると新しい環境に慣れるまでが大変です。
歯科医院によって取り扱う器具や治療法などが違う場合があるので、覚えなおしが必要です。
新しい環境でもやっていけそうなのか、医院の見学や面接での見極めが重要です。
デメリット|悩みが解決しない可能性
転職しても現在の悩みが解決しない場合もあります。
人間関係や雰囲気が悩みの場合だと、働いてみないと分かりません。
面接や医院見学で治療中の様子・言葉のやり取りと…いったの雰囲気をみておくのは大事です。
転職すれば悩みが解決するような内容なのか、自己分析しておきましょう。
メリット|待遇がよくなる
転職することで待遇がよくなることがあります。
今より給与の高い歯科医院に転職することや、歯科衛生士としての価値を認めてもらえれば年収が上がります。
転職して給料アップする可能性は高いです。
転職することにより待遇が改善するのは、大きなメリットといえます。
メリット|人間関係をリセットできる
新しい職場になれば、今までの人間関係をリセットできます。
人間関係が転職理由の場合、一から人間関係を作ることができます。
職場の人間関係をリセットできることは大きなメリットです。
メリット|キャリアアップできる
歯科衛生士としてキャリアアップできる可能性があります。現在のスキルや価値を評価してもらえる場合も。
歯科医院の環境によって、歯科衛生士としてキャリアアップが望めるのも大きなメリットです。
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転職に失敗しないためには?
退職理由は、次の転職への「転職条件」にもなります。
転職を成功させるためには、重要なポイントが3つあります。
- 転職先を下調べする
- 歯科医院を見学する
- 面接で詳細を確認する
転職を成功させるポイントを詳しくお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
転職先を下調べする
転職を成功させるためには、事前に転職先の下調べが大事です。
求人情報をしっかり見ることで、自分にあった歯科医院を絞り込むことができます。
- エリア
- 給料
- 雇用条件
今は「院長の人柄」や「スタッフ同士の人間関係」をリサーチできる転職サイトもあります。
歯科医院を見学する
転職前に、歯科医院の見学は必須です。
院長やスタッフと話せたり、実際の歯科医院の雰囲気を知ることができます。
自分に合いそうのない歯科医院も、確認できます。
転職を考えている歯科医院にぜひ見学に行ってみてください。
» 就職前に必読!歯科衛生士は「歯科医院の見学」で職場選びの決め手をつかもう
面接で詳細を確認する
転職を成功させるためには、面接で合格をもらわなければいけません。
採用担当者は面接で、あなたを採用するかどうか見極めます。
重要なポイントは以下の通り。
- 時間を守る
- 清潔感のある服装で向かう
- 笑顔であいさつをする
- 相手の目を見て話す
- お礼のメールを送る
面接時に聞かれそうなことも、事前に考えて用意をしておきましょう。
よくある質問と対策は、以下の記事で解説しています。
» 歯科衛生士の転職面接|よくある8つの質問と回答例【逆質問の例文あり】
転職理由を次の退職理由に活かそう
歯科衛生士の「退職理由」と「面接で好印象を与える転職理由」を紹介しました。
✔︎ 歯科衛生士の退職理由ランキング TOP5
- 1位:歯科衛生士・歯科助手と合わない
- 2位:院長と合わない
- 3位:給料・待遇が悪い
- 4位:仕事内容が合わない
- 5位:結婚・出産などのライフイベント
✔︎ 転職理由の伝え方|例文
歯科衛生士の退職・転職は、当たり前の出来事です。
今の職場に不満がある・でも転職は不安…と感じる歯科衛生士さんは、勇気をもって行動してみてください。
求人情報をチェックするだけでも、大きな前進です。ぜひ、自分に合った歯科医院を探してみてください。
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