- 訪問歯科で働いている20代・30代の歯科衛生士をあまりみない
- 訪問歯科って40代・50代がメインなのかな…
- 一般歯科ができなくなりそう…
訪問歯科に興味のある20代・30代の歯科衛生士さんが、上記のような理由で躊躇しているケースはわりと多いです。
実際、「若いうちに訪問歯科はまだ早い」みたいな風潮が残っていたりする場合も。
✔︎ この記事を書いたひと
私は20代から訪問歯科で働いています。最近は、同世代(20代・30代)の歯科衛生士さんと仕事をする機会が増えました。
この記事では、「20代・30代の歯科衛生士こそ訪問歯科で働いたほうがよい理由」を私見をまじえて解説します。
結論、以下の通りです。
✔︎ 20代・30代の衛生士に訪問歯科をおすすめする理由
この記事を読むと、訪問歯科の魅力がすこしだけ伝えられると思います。
「年配の人ばかりでは?」「一般歯科ができなくなるのでは?」と不安な方もぜひご覧ください。
■ もくじ
【7つの魅力】20代・30代の歯科衛生士こそ訪問歯科で働こう!
20代・30代の歯科衛生士に訪問歯科をおすすめする理由は、次の7つです。
訪問歯科の需要は高い
日本は超高齢社会。訪問歯科の需要は高いです。
- 日本人の約30%は高齢者(約4,000万人)
- 高齢者のうち5人に1人は認知症
通院できなくなる(訪問歯科を必要とする)患者さんは、今後も増えると考えられます。
訪問歯科には、治療のアシストや口腔ケアを行う歯科衛生士が必要です。
つまり、訪問歯科では「歯科衛生士」が必要とされています。年齢は関係ありません。
高齢化社会という時代背景を考えると、早めに訪問歯科に触れておくのはメリットが大きいです。
体力がある
訪問歯科では、わりと体力が必要です。
1日中移動したり、キツい体勢で口の中を見るケースも多いからです。
- 車での移動
- 器材の持ち運び
- ベッド上や車椅子での診療
若い方が体力があるので、大きなメリットです。
ライフスタイルに合わせて働ける
訪問歯科では、ライフスタイルに合わせて働きやすいです。
歯科医院によりますが、訪問する時間だけ働けるケースもあるからです。
✔︎ 実際にある訪問歯科での働き方
- 10時〜15時までのパート
- 週2日だけ働く
- 午前中だけ働く
「終わったら現地解散」のように、フレキシブルに働ける職場も増えてきました。
もちろん常勤でも働けます。
結婚・子育て・介護…などのブランクを経て現場に復帰する歯科衛生士もたくさんいます。
自分のライフスタイルに合わせた働き方を選択できるのは、魅力です。
復職の幅が広がる
訪問歯科で働いておくと、結婚や出産から復帰するときの選択肢が広がります。
一般でも、訪問でも復帰できるからです。
一度経験しておくと復帰しやすいですし、歯科医院側からも歓迎されるケースも。
訪問歯科をやっていた歯科衛生士さんが「訪問歯科で復帰する率」はかなり高めです。
若いからこそ需要がある
50代・60代の歯科衛生士に比べると、20代の歯科衛生士さんに「ベテラン感」はありません。
一方で20代・30代には「新鮮さ」があります。
若い方が喜ばれたり、孫のように可愛がってくれることもあります。
年齢に関係なく、何歳でも訪問歯科に携わることができます。
口腔ケアや嚥下を学べる
訪問歯科では、一般歯科ではあまり経験できない「口腔ケア」「嚥下」といった分野を学ぶことができます。
高齢者歯科・介護に関わる知識やスキルを、身につけることもできます。
これからの時代、もっていると有利な経験です。
私は「口腔ケア→嚥下」の順番で、勉強しました。
勉強した本やおすすめの学会は 訪問歯科衛生士になるには?【転職前に知っておくべき訪問歯科の概要】をご覧ください。
やっている人が少ないのはチャンス
何事も、やっている人が少ないのはチャンス。
人が少ない…ということは、貴重な人材になれる可能性が高いからです。
入局して3年で「指導する立場」となっている歯科衛生士さんもいます。
始めるのが早ければ早いほど、「吸収も早く、学ぶ時間も長い」ので効率がよいです。
肌感覚として、訪問歯科で働く20代・30代で歯科衛生士さんはまだまだ少ないのが現状です。
訪問歯科に興味があるなら、あとは「飛び込む勇気」…だけです。
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25歳から訪問DHとして働いた結果
この記事を書いている私は、25歳から訪問歯科で働いているアラサー歯科衛生士です。
結論、訪問歯科で働いてよかったです。
- 外に出れる
- 介護や高齢者歯科の勉強ができる
- 色々な職種の人と関われる(ケアマネ・ナース・言語聴覚士さんなど)
- いろいろな場所へ行ける(医院から16km以内)
一般歯科よりも、向いていると感じます。
働いている歯科医院に恵まれているのは、相当大きいです。
下記のような歯科医院で穏やかに働いています。
✔︎ 筆者が働く歯科医院の特徴
- 分院がある医療法人
- 有給取りやすい
- 残業ほぼなし(残業代の支給あり)
- 給料:月収36万円
- 人数が多いので人間関係が分散される
仕事する環境、大事です。
実際に訪問歯科ではたらく20代歯科衛生士にきいてみた
歯科医院の同僚や衛生士学校の同期、あわせて15人にヒアリングしてみました。
結果は次のとおりです。
- 訪問歯科をやってよかった:10人
- 一般歯科の方が好き:5人
「向き・不向き」よりも、働く歯科医院の環境に影響される印象です
待遇や人間関係に不満があると、仕事内容にも不満を抱えやすい傾向にありました。
働く歯科医院は慎重に選ぶようにしましょう。
訪問歯科の求人を見極めるコツは、歯科衛生士が働きやすい訪問歯科をみつける方法 7選 の記事をご覧ください。
訪問歯科で働く疑問|解決法あり
訪問歯科で働く前に、私が実際に感じた疑問をまとめます。
解決法も載せているので、ぜひご覧ください。
訪問歯科の仕事内容は?
訪問歯科の主な仕事内容は、つぎの通りです。
- アシスト
- 口腔ケア・嚥下訓練
- 患者さんの家族や他職種と連携
- 書類作成
「スケーリング」「受付」…などを業務がある一般歯科と比べると、おおきな違いがあります。
訪問歯科の場合は、患者さんだけでなく、家族や介護スタッフとのつながりが重視されます。
一般歯科と訪問歯科の差に戸惑う人もいますが、すぐに覚えられるので大丈夫です。
むしろ、慣れてしまうと「もう一般歯科に戻れない」…という歯科衛生士さんも。
仕事内容の詳細は【初めてでも安心】訪問歯科での歯科衛生士の仕事・役割を解説します でをご覧ください。
繰り返しますが、誰でも最初は初心者です。もし合わなければ、一般歯科に戻ることもでき
訪問歯科の給料は?
訪問歯科って給料が安いのでは?…と不安に抱えていた20代の歯科衛生士さんは割と多いです。
求人サイトを見てみるとわかりますが結論、一般歯科と訪問歯科では給料に差はありません。
たとえば、東京の訪問歯科衛生士の給料相場は、
- 正社員で24万〜35万円
- パートの時給で1,400円〜
これに対して、一般歯科の衛生士の給料相場は、
- 正社員で24万〜
- パートの時給で1,500円〜
になっています。
「地域」「経験」によって待遇の差はありますが、平均として差はありません。
» 訪問歯科で働く歯科衛生士の年収を解説【高い給料をもらうコツも解説】
訪問歯科のスタッフって年配の人ばかりでは?
訪問歯科で働く人は、年配の人だけではありません。
歯科医院によって異なりますが、最近は20代の歯科衛生士さんも増えてきました。
私の働く医療法人では、40代・50代の歯科衛生士さんが50%、30代が25%、20代が25%です。
訪問歯科は、年齢関係なく働けます。
一般歯科ができなくなるのでは?
訪問歯科で働くと、一般歯科ができなくなるという説もあります。
確かに、仕事内容は違う部分も多いので、知識や技術はアップデートしにくいケースもあります。
その場合は、以下の方法がおすすめです。
- 訪問歯科・一般歯科の両方に対応する歯科医院で働く
- 一般歯科でパートする
一般歯科に携わることで、訪問歯科どっぷりになるのを避けられます。
休日にパートしている衛生士さんもいました。
私は最初パートの掛け持ちをしてから、自分にあった歯科医院で正社員になりました。
人間関係にも不安があったので、様子を見たかったというのも理由です。詳しい経緯は、以下の記事をご覧ください。
» 歯科衛生士をやめたいアラサーDHが理想の職場・働き方を真剣に考えた!試した結果は?
人間関係に不安…
訪問歯科は「人間関係」が大切です。一般歯科より、スタッフ同士が関わる時間が長いからです。
とくに、歯科医師・歯科衛生士・歯科助手・コーディネーター…などのスタッフ間の人間関係はかなり重要です。
何人でチームを組むかは歯科医院によって違いますが、せまい空間で一日中一緒…です。
クルマの中で過ごす時間も長く、治療中もほぼ近くにいます。
ハッキリいって、スタッフ間の人間関係が悪いと地獄です。
とはいえ、ムリに仲良くしろとか、話しかけなきゃ…というわけではありません。
相手をリスペクトする気持ちだけは忘れないようにしてください。
なにより、就職する時点で「人間関係のよい歯科医院」を選ぶことが大切です。
»【人間関係が命】歯科衛生士が働きやすい訪問歯科をみつける方法 7選
20代・30代の時間は有限です
この記事では、「20代・30代の歯科衛生士こそ訪問歯科で働いたほうがよい理由」を私見をまじえて解説しました。
✔︎ 20代・30代の衛生士に訪問歯科をおすすめする理由
結論、訪問歯科で仕事するのに年齢は関係ありません。
訪問歯科の分野に興味がある歯科衛生士さんは、ぜひ訪問歯科で働いてみてください。
新しい挑戦は、必ず将来の役に立ちます。
訪問歯科についてもっと知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。
繰り返しですが、「働く環境」はとても重要です。歯科医院を探すときは、自分に合った歯科医院を探すようにしてください。
いまは「職場の雰囲気」や「院長の性格」をリサーチしてくれる転職サイトもあるので、積極的に活用しましょう。
まずは転職サイトで気になる求人をチェックしてみてください。
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