- 試用期間中の歯科衛生士だけど、辞めたい…
- ガマンして続けた方がいいのかな…
- 試用期間中の退職に関する情報を教えてほしい
試用期間中は、スムーズに辞められるラストチャンス。働きやすい職場をもう一度探せる期間でもあります。
違和感を感じる歯科医院で働き続けてしまうと、ストレスが溜まるだけでなく、体調を崩してしまうことも。
とはいえ「せっかく就職したのに…」「本当に辞めてもいいのかな…」と悩むケースは多いです。
✔︎ この記事を書いたひと
試用期間の退職は、正式に採用されたあとに比べて辞めやすいですが、デメリットもあります。
この記事では、歯科衛生士が「辞めても大丈夫な理由」「試用期間で辞めるべき3つの基準」を解説します。
その後の選択肢や、スムーズな退職方法・試用期間に仕事を辞めるデメリット も紹介します。
✔︎ 歯科衛生士が試用期間で仕事を辞める3つの基準
この記事を読むと、試用期間中に退職を考えた歯科衛生士が、「一体どうすればよいか」がすべてわかります。
▽「歯科衛生士が試用期間で辞めたあとの4つの選択肢」へ飛ぶ ▽
■ もくじ
試用期間で辞めたい歯科衛生士は、あなただけじゃない【安心して】
歯科衛生士が「試用期間で辞めたい」と感じるケースは多くあります。
試用期間とは?
まずは「試用期間」について説明します。
✔︎ 試用期間の特徴
- 職場の雰囲気や雇用条件などを確認できる
- 歯科医院側としては、人柄や適正を評価して本採用するか決定するための期間
- 期間は1〜6ヶ月が一般的。歯科医院では3ヶ月が多い
- 待遇は正社員と大きく変わることはない
- 正社員だけでなくパートも対象
- 試用期間後は、正規の雇用に自動で移行
- 試用期間中に退職する場合は、原則2週間前までに退職の意思を伝える
- 入職から14日以内は、医院側からもクビにできる
試用期間の長さや条件は、就業規則や雇用契約書に記載されています。
試用期間で辞める歯科衛生士は割といる
歯科衛生士は3ヶ月以内で20%(5人に1人)が「辞める」というデータがあります。
ということは、試用期間で「辞めたい」と思っている歯科衛生士はさらに多いはず。
事実、歯科衛生士は「2回以上の転職経験者は55%」「3年以内での退職率は30%」という退職率の高い職業。
試用期間中に辞めたいと思う歯科衛生士は「あなた1人」ではありません。
「甘え」とか「忍耐力がない」とか、思わなくて大丈夫です。
歯科衛生士が辞めたいと感じる理由
試用期間で辞めたいと感じる理由は、大きく分けると次の3つです。
- 人間関係がよくない
- 待遇・労働条件が違った
- 仕事にやりがいを感じられない
人間関係がよくない
歯科衛生士が退職を考える理由第1位は、人間関係です。
- 院長と性格が合わない
- 先輩・同僚との相性が悪い
- 患者さんとの関係がうまくいかない
いじめやハラスメントを受けるケースも…
人間関係があわないと、辞めたくなります。
待遇・労働条件が違った
実際に働いてみて、待遇・労働条件が違う場合があります。
✔︎ 実例
- 給料が安かった
- 残業代が出ない
- 有給がとれない
- 社保に入れない
- 労働時間が思ったより長い
言われていた雇用条件と違うケースは、やはり辞めたくなります。
仕事にやりがいを感じられない
程度の差はあっても、「やりがい」は仕事をする上で必要です。
- 仕事がうまくいかない
- 衛生管理の状況がひどい
- 医院の方針についていけない
- 頑張りが評価されない
しっかり教えてほしいのに、何も教えてくれなかったケースも…。
やりがいを感じられない場合も、辞めたくなります。
▽「歯科衛生士が試用期間で辞めたあとの4つの選択肢」へ飛ぶ ▽
歯科衛生士が試用期間で辞めてもいい理由
試用期間で辞めるのは不安もありますが、そこまで心配しなくて大丈夫です。
✔︎ 試用期間で辞めてもいい「3つの理由」
- リセットは早めの方が良い
- 転職しやすい
- 法律的に辞めやすい
リセットは早めの方が良い
辞めたい職場にガマンして残っていても、以下のような負のループに陥る可能性が高まります。
- 心身を消耗して体調を崩す
- 歯科衛生士として成長できない
とくに、ガマンしすぎて病んでしまうと、働くこと自体が難しくなってしまいます。
キツい時間を過ごすより、未来を考えて一度リセットするのは賢明な選択です。
歯科衛生士は転職しやすい
歯科衛生士は転職しやすい職業です。
実際に、歯科衛生士の有効求人倍率は20倍。これは、歯科衛生士1人に20件の歯医者が募集を出している状況です。
転職サイトをみるとわかりますが、求人は豊富です。そのため、働く先がない…という心配はありません。
歯科医院は全国に6万件以上。自分にとって働きやすい職場は存在します。
»【転職4回の歯科衛生士が実践】転職先の探し方5つ!失敗しない歯科医院選びのコツとは?
求人の効果的な探し方は、記事後半の「歯科衛生士が試用期間で辞めたあとの選択肢」で解説しています。
法律的に辞めやすい
試用期間は、本採用になったあとよりも辞めやすいです。
試用期間が「職場の雰囲気や雇用条件などを確認できる期間」だからです。
歯科医院側からも、判断されます。入職から14日以内であれば、医院側からもクビにできます。
本採用されてからは、辞めるのに理由や期間が必要なケースも多いです。
試用期間であれば「試用期間であること」を理由に退職できます。
「今回の本採用は見送らせてください」と伝えるだけ。
歯科医院にとっても、辞めるなら早めに辞めてもらったほうが実務的な痛手は少ないです。
試用期間で辞めるべき3つの基準
試用期間で辞めるべき基準は3つです。
- メンタルや体調に不調がある?
- 不信感が大きくなってる?
- 辞めても生活は大丈夫?
1つでも思い当たる節があったら、要注意。ムリは禁物です。
メンタルや体調に不調がある?
働いてから、心身の不調を感じるなら、退職を検討するサインです。
このまま本採用になったら、悪化してしまう可能性は高いです。
健康状態が悪化すると働けなくなるどころか、実生活にも支障が出ます。
✔︎ 実際にあった体調不良の兆候
- 出勤を考えると気持ち悪くなる
- 職場にいくと頭痛がする
- 夜、寝れない
- 職場のLINEの通知がストレス
いじめやハラスメントが横行している職場もあります。
仕事が原因で、健康を害してしまうのはもったいないですよね。
ストレスのある職場は、健康を崩す原因です。健康を害してまで働く意味はありません。
»【知らないと損】歯科医院で働く歯科衛生士が知るべきパワハラの6類型と対応策!具体的な事例は?
不信感が大きくなってる?
職場への不信感が大きくなっているのは、辞めるサインの1つ。
信用できない職場で働くのは、メンタル的にキツく、将来裏切られる可能性すらあります。
- 院長やスタッフの言うことに矛盾を感じる
- 入職時の条件と勤務条件や待遇が違う
- 違法行為がある
院長の発言に一貫性がなかったり、昼休憩なしやサービス残業が当たり前になっている職場も。
歯科衛生士にレントゲンのボタンを押させているところもあるとか…
不信感は、自分の直感。わりと正しいことが多いです。
改善の見込みを感じなければ、早めの退職を検討してください。
辞めても生活は大丈夫?
仕事をやめても生活できるか…は重要です。給料がもらえなくなるので、経済的な影響がでるからです。
辞めても大丈夫なら、不満な職場で働き続ける理由はありません。
✔︎ 辞めても大丈夫な例
- しばらく生活できる貯蓄がある
- 実家で暮らせる
- 次の転職先が決まっている
- 旦那さんの収入で生活できる
逆に、辞めると生活が苦しくなる場合、まずは転職活動を始めてください。求人をチェックしてみるのは大切です。
経済的・精神的に苦しくなってからの転職活動は、うまくいきません。
自分にあった職場を早めに探し始めましょう。
▽「歯科衛生士が試用期間で辞めたあとの4つの選択肢」へ飛ぶ ▽
「自分に合った職場を見つけるにはどうしたらよい?」と思いませんか?そんな方は転職エージェントの利用がおおすすめ。
一般には公開していない求人の紹介だけでなく、職場の人間関係をリサーチしてくれたり、退職手続きもサポートしてくれます。
実際に使った転職エージェントを載せておくので、情報収集してみてください。
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試用期間中で辞めるデメリット
辞めたらどうなるの?リスクはないの?と気になる人のために、試用期間で辞めるデメリットを解説します。
- 保険証や年金の切り替えに手間がかかる
- また転職活動が必要になる
- 転職に悪影響を与える場合がある
- 給料がなくなる
保険証や年金の切り替えに手間がかかる
社会保険からの脱退や年金の切り替えが必要になります。
とくに社会保険から国民健康保険は、役所にいって手続きしなければいけません。
せっかく手続きが完了したばかりなのに、そこから変更するのは手間がかかります。
また転職活動が必要になる
引き続き働く人は、転職活動をしなければなりません。
転職活動には求人探しや書類作成・面接といった労力が必要です。
一度自分に合った職場を見つけてしまえば、ストレスフリーで働けます。
転職活動は手間ですが、将来のために手を抜かずにおこないましょう。
転職に悪影響を与える場合がある
次の転職の時、採用担当者から「またすぐに辞めるのでは?」「忍耐力がないのでは?」と思われる可能性があります。
とはいえ、歯科衛生士は転職率の高い職業なので、採用担当も問題視しないことも多いです。
試用期間での退職理由をしっかり説明して、ポジティブな転職であることをアピールしましょう。
このあたりは転職エージェントに頼むと、無料で退職理由や書類作成をサポートしてくれます。
給料がなくなる
退職すると、給料がもらえません。
そのため、辞めたらどうなるか?を事前に考えておく必要があります。
給料がもらえないと生活が苦しくなる場合は、まずは転職先を確保しておくのを強く推奨します。
▽「歯科衛生士が試用期間で辞めたあとの4つの選択肢」へ飛ぶ ▽
辞めない方がよいパターン
試用期間で辞めずに、もう少し様子を見てもよいパターンもあります。
- 人間関係がいい
- 改善の見込みがある
- 不満を補うほど、条件がよい
人間関係がいい
人間関係がよい場合は、様子を見てもよいかもしれません。人間関係がよい環境は、貴重です。
「よい」ほどではないけれど、「悪くない」…という状態も、一考の余地ありです。
歯科衛生士の多くは、人間関係にストレスを感じて退職します。
実際に、歯科衛生士の退職理由で1番多いのは、人間関係のトラブル。
人間関係が悪ければ、心と身体を壊す可能性も高まります。
改善の見込みがある
「辞めたい」と感じていることに対して、改善の見込みがあるなら、様子見する価値はあります。
- 院長が話を聞いてくれる
- しっかりと説明してくれる
上記のような姿勢があれば、続けてもいいかな…と思えるかもしれません。
不満を補うほど条件がよい
「辞めたい気持ち」が「まぁいいか」と思える条件があるなら、すぐに辞めなくてもいいかもしれません。
- 給料は安いけど、スキルアップができる
- 院長はイヤだけど、スタッフ同士の仲が良い
- 仕事は厳しいけど、給料が他よりも高い
- やりたい分野じゃないけれど、家が近く通勤しやすい
自分自身で納得できることがあれば、頑張る気力につながります。
歯科衛生士が試用期間で辞めたいと感じた後の4つの選択肢
試用期間で辞めたくなったとき、取るべき選択肢は次の4つです。
このまま頑張る【ムリは禁物】
このまま頑張って、今の職場で働き続けられるか考えましょう。
退職して、改めて転職するには手間と時間がかかります。
特に、記事前半で紹介した「辞めない方がよいパターン」に当てはまる場合は、このまま頑張る価値はあります。
とはいえ、どこまで頑張るかの基準は持っておくのは重要です。
「試用期間で辞めるべき3つの基準」で紹介した「心身の不調」「不信感の大きさ」「退職後の経済事情」を尺度にしてみてください。
中でも、メンタルや体調の状態には要注意です。
健康は宝物。健康であれば、どこでもいつでも働くことができます。
働きつつ、とりあえず転職活動する【おすすめ】
「今の職場は辞めたいけど歯科衛生士は続ける予定」の人は、働きつつ転職活動を始めるのがおすすめです。
今の職場に慣れてくれば転職しなければよいですし、気に入った職場がみつかれば転職できます。
早めの転職活動は、冷静な判断ができます。
今のうちから、まずは求人をチェックしてみてください。
求人をチェックする手段は、ハローワーク・友人の紹介・転職サイト…の3つがあります。
中でも、歯科衛生士むけの転職サイトを活用するのは有効です。
とくにいまは、転職サイトに登録すると利用できる「転職エージェント」を使わないのはかなり効率が悪いです。
✔︎ 転職エージェントを利用するメリット
- 非公開の求人にアクセスできる
- 面接・見学の日程調整や給料の交渉を代行してくれる
- 履歴書の添削や面接対策をしてくれる
- キャリア全般や退職の相談ができる
試用期間中に、これらを自分でやろうとしたら大変です。
エージェントの利用はすべて無料なので、活用しない手はないと思います。
「まだ退職するかわからないんだけど、いい求人ありますか?」こう聞いてみるだけでも、考えもしなかった情報が出てくるかもしれません。
転職エージェントを利用して働きやすい環境を手に入れた歯科衛生士さんは、数えきれないほどいます。
歯科衛生士向けおすすめ転職エージェントは、以下の記事で解説しています。ぜひご覧ください。
いまの職場で報われる未来が見えないなら、気軽に相談してみてください。
\ 快適な職場がみつかる!歯科衛生士むけ転職エージェント /
とくにデンタルワーカーは、12,000件の求人を掲載している転職サイト。
給与や雇用条件の交渉・人間関係のリサーチ・面接同行までサポートしてくれるのは、他の転職エージェントにはない強みです。
私は「穏やかな職場」を紹介してもらい、のびのび働いています。
いまの職場に違和感を感じている人は、ぜひ利用してみてください。
» 口コミ・評判|デンタルワーカーを徹底レビュー【歯科衛生士が転職成功する近道】
退職を前提にすすめる【円満退職を目指す】
退職を前提にした選択肢も1つです。
正式に雇用された後の退職は、試用期間中での退職に比べて面倒になります。
試用期間中であれば「試用期間」を理由に辞めやすいです。
退職の期日もわかりやすいので、その間に転職活動もできます。
歯科医院側も業務に慣れる前なので、業務を進める上での損失は少なくて済みます。
「早い判断」はお互いにとって有益です。
転職エージェントに円満退職の手伝いをしてもらう
転職エージェントを使って転職した人は、転職エージェントに依頼すると退職のサポートをしてもらえることも。
試用期間中も、できる限り円満な退職がおすすめです。
退職は2週間前の通知で可能ですが、お互いに納得した時期での退職だと比較的円満な退職になります。
理由を添えつつ、丁寧に・穏やかに・はっきりと伝えるのがポイントです。
円満な退職方法は、記事後半の「試用期間中にスムーズに辞める手順」で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
すぐ退職する【バックレはダメ】
試用期間でも、すぐに辞めることは推奨しません。
労働者は退職を申し出て2週間経過しない退職はできないルールがあるからです(民法627条)。
イヤになってもバックレるのはNGです。
✔︎ バックレのデメリット
- 懲戒解雇扱いとなり、転職活動に影響が出る可能性がある
- 後から連絡が必要になる可能性(確定申告などの書類)がある
- 院長やスタッフが家に来る可能性がある
- 音信不通が原因で警察沙汰になることもある
バックレるくらいなら、しっかり退職の意思を伝えて退職してください。
とはいえ、やむを得ない事情がある場合に、歯科医院と合意したケースでは、即日退職が可能になります。
✔︎ やむを得ない事情の例
- 入職時と労働条件がちがう
- ハラスメント・いじめ
- 心身の不調・病気
- 身内の介護
「もう出勤したくない」「どうしても退職を伝えられない」という人は、退職代行サービスを使う方法も。
面倒でストレスのかかる退職手続きをすべて代行してくれます。
すぐ辞めたいけど勇気がないなら、退職代行サービスで即日退職する
退職代行を利用すれば、このまま出勤せずに退職することが可能です。
✔︎ 退職代行サービスをつかうメリット
- 即日にやめられる
- もう出勤しなくてよい
- 院長や職員と話をする必要もない
- 退職手続きを代行してくれる
歯科医院との退職の合意を代行してくれるだけでなく、院内に残した荷物も送付してもらえます。
3万円ほどかかりますが、即日で辞めたいくらい追い込まれている人は検討してみてください。
ちなみに私の友人は、わたしNEXTという退職代行を利用しました。対応件数が豊富なうえに、退職成功率100%です。
LINEで弁護士に無料相談(24時間)が可能。
現状からすぐに解放されたい人は、わたしNEXTを利用してノーストレスで退職しましょう。
詳しくは、うつ病回避|メンタルやられた歯科衛生士は退職代行で即日退職しようをご覧ください。
試用期間中の歯科衛生士がスムーズに退職する方法
以下の手順通りにおこなうと、試用期間でもスムーズに辞めることができます。
- 就業規則を確認する
- 退職理由を考える
- 辞める言い方を考える|例文あり
- 勇気をもつ
- 責任者に直接伝える
就業規則を確認する
就業規則の退職規定を確認してください。今の職場における「退職の仕方」が記載されています。
「1ヶ月前に申し出る」といったように書いてあることが多いです。
ルールに則った申し出をすることで、スムーズな退職につながります。
就業規則のない職場は2週間前の申し出でOKですが、そもそも就業規則がない時点でブラックな匂いが…
やむを得ない事情とは、ハラスメント・違法行為・病気や怪我により勤続が困難…などです。
ハラスメントの事例と対策は、以下の記事で解説しています。ぜひご覧ください。
退職理由を考える
本来は退職理由は「一身上の都合」で構いません。
しかしそれでは、医院側が納得しない・波風が立ってしまうことも多いです。
スムーズにやめるために「理由」は重要です。
「本音を理由にするか、建前の理由で伝えるか」は、医院の雰囲気や院長の性格次第です。
- 給料が思っていたより低い
- 雇用条件が聞いていたものと違う
- △△さんと合わない
- 体調が悪く、静養したい
- 急に家族の介護が必要になった
職場の欠点を指摘する理由だと、円満な退職に支障が出る可能性があります。
「体調が悪い」「人間関係があわない」といった自分都合の理由の方が、円満に退職できるケースも多いです。
医院の雰囲気に合わせて、理由を考えましょう。
辞める言い方を考える|例文あり
「試用期間中に退職の意思を伝える例文」を3つ載せておきます。
✔︎ 退職不良
体調不良が続いていて、このまま仕事を続けるのが難しくなってしまいました。
現在も通院しており、体調を考慮して退職したいと考えています。
試用期間中にやめることになり、申し訳ありません。
退職ではなく、休職を進められることもあります。
しっかりと意思を決めておきましょう。
✔︎ 家族の事情
急で恐縮なのですが、実は家族の介護が必要になり、働き続けるのが難しくなりました。
試用期間中で申し訳ありませんが、退職させてください。
家族が関わるような「やむを得ない事情」は、歯科医院側も納得しやすいです。
✔︎ 職場との相性
想定していた雰囲気と実際の雰囲気が異なり、順応が難しいと感じました。
試用期間中で申し訳ありませんが、辞めさせて頂きたいと思います。
退職するなら早めのほうがよいと思い、お伝えさせていただきました。
仕事をしてみないとわからないことも多いです。
どうしても馴染めなければ、正直にその旨を伝えるのも有効です。
「退職の話をする相手」がどんな性格なのかも大切です。
勇気をもつ
辞めるために1番必要なのは勇気だったりします。。
言いにくい・怒られたらどうしよう…といった不安を乗り越えないといけません。
勇気を出すためには、伝えた後の「楽しみ」を持っておきましょう。
- 仲良しの友達と会う
- 美味しいご飯を食べに行く
- 趣味に没頭する
自分にご褒美をあげると、勇気が持てます。
責任者に直接伝える
責任者(多くの場合は院長)に退職の意思を伝えましょう。
理由を添えつつ、丁寧に・穏やかに・はっきりと伝えるのがポイントです。
伝える手段としては、対面・電話・メール…があります。
対面で伝える
対面で伝える場合は、2人でゆっくり話せる機会を選びましょう。
「ご相談があります」と、事前にアポイントを取るのがおすすめです。
電話で伝える
電話の場合も、「いまお時間よろしいでしょうか?」と切り出して下さい。
事前に口頭かメールで、電話時間を決めておくとスムーズです。
メールで伝える
メールは、院長によっては悪い印象を受けることがあるので、院長の性格によります。
文章で残るのはメリットです。
職場によっては渋られることもあり、何度も退職を断られる事実を持つことも大切なケースもあります…。
早めに相談しておくとスムーズに辞められることもあるので、この辺りは院長によって異なります。
退職届は両者の合意あれば不要ですが、あとから「言った・言わない」になるのを避けたいなら渡しましょう。
証拠になります。
試用期間中の退職についての疑問
歯科衛生士が試用期間中に退職するときの疑問を紹介します。
試用期間中にやめてもいいの?
結論、やめても大丈夫です。
記事前半で紹介した「試用期間で辞めるべき3つの基準」に当てはまっているなら、退職を検討してください。
日本の法律では「2週間前」に伝えることで退職することができる…と決まっています。
例えば歯科医院のルールで「1ヶ月前」となっていたとしても、国のルールである2週間が優先されます。
「何ヶ月も前に伝えなきゃいけないのでは?」…と不安に感じている歯科衛生士さんもいますが、辞めるときは2週間前で問題ありません。
お互いに了承すれば、当日でも問題ありません。
給料や社会保険はどうなる?
試用期間で退職すると、給料と社会保険は以下の通りになります。
- 給料は日割り
- 社会保険は退職日までの加入
通常の退職と同じ扱いです。
試用期間中は給料を安くしている歯科医院もありますね。
試用期間に限って社会保険に加入できないのは違法です。
退職時は、職場から以下のものを受け取りましょう。次の就職で必要です。
- 源泉徴収票
- 離職票
- 雇用保険被保険者証
- 健康保険資格喪失証明書
後日、郵送してもらうこともできます。
試用期間でクビ(解雇)になる?
試用期間から14日以内であれば、医院は解雇予告なしで従業員をクビ(即時解雇)することが可能です(労働基準法第21条)。
14日を越える場合は、30日前での解雇予告が必要です。その分の給料は補償されます。
クビになったらどうなる?
試用期間中にクビになったら、退職となります。次の転職を探すのが、現実的な選択肢です。
しかし時間がかかる上、結果として働き続けるのが難しいケースも多いので、次の転職先を探すのがベターかなと思います。
試用期間でクビになる歯科衛生士の特長は?
「不真面目な勤務態度」や「仕事上の違反行為」を行う歯科衛生士はクビになる可能性があります。
逆に「小さなミスをした」「仕事が少し遅い」といった内容で解雇される可能性は低いです。
クビならないようにするには「真面目に取り組む」「報告・連絡・相談を徹底する」の基本事項を徹底しましょう。
歯科医院側は正当な理由がなければ従業員をクビにできません。過度に恐れる必要はありません。
試用期間での退職は次の転職に不利?
次の転職先の採用担当者によります。職歴の短さに不安を抱かれる可能性があるからです。
面接時に退職した理由をしっかり答えられると、大きなハンデにはなりません。
転職エージェントを利用すると、面接の受け答えや回答例を詳しく教えてくれるので便利です。
△「歯科衛生士が試用期間で辞めたあとの4つの選択肢」を再チェック △
試用期間での退職を履歴書に書くべき?
「試用期間での退職」を履歴書には書くようにしてください。
経歴詐称とみなされて、クビになってしまう可能性があるからです。
雇用保険の加入履歴からバレることがあります。信頼を築くためにも、嘘はつかないようにしましょう。
繰り返しですが試用期間中の退職は、採用担当者に悪い印象を持たれることも。しかしそもそも歯科衛生士は転職が多い職業。
「試用期間中に辞めるデメリット」で紹介したように、退職理由をしっかり説明すれば、大きな問題ではありません。
ちなみに、試用期間でクビになった場合は「会社都合(医院都合)により退職」と履歴書に記載しましょう。
医院から指示されて退職した旨を正直に書くのがポイントです。
引き止められたら?
退職を伝えたとき、引き止めを受けることがあります。引き止められたらどうするか、を考えておきましょう。
- 環境が改善されるなら続ける
- そのまま退職する
上記のどちらかです。
試用期間中にやめられると、歯科医院にとっては痛手です。中には、しつこく引き止める歯科医院も。
引き止めを振りきって退職するには、以下の2つの方法が有効です。
- 強い意志を持つ
- 退職代行サービスを頼む
引き止めを振り切る方法は、次の記事で解説しています。
感情に流されないように気をつけてください。引き止めを振り切る勇気を持ちましょう。
引き継ぎはした方がよい?
試用期間とはいえ、業務を引き受けていたら、引き継ぎはしておきましょう。
働いた期間が短いので、引き継ぐ量は少ないことが多いです。
しかし、残るスタッフと患者さんのために責任を持って引き継いでください。
「立つ鳥跡を濁さず」です。
バックれてもいいの?
結論、バックレはおすすめしません。
バックれると「すぐ退職する【バックレはダメ】」で解説しているように、クビ(懲戒解雇)扱いになることがあり、次の転職に不利になります。
「言いづらい」「気まずい」という気持ちわかりますが、バックレせずに退職しましょう。
歯科衛生士の未来は試用期間で決まる
試用期間中で辞める「メリット・デメリット」を比較つつ、慎重に検討しましょう。
働き続けるにしても辞めるにしても、自分自身の健康を何よりも大切にしてください。
たとえ退職しても、歯科衛生士の求人はたくさんあります。
今の職場に違和感があるなら、メンタルが正常なうちに転職先を探し始めるのはおすすめです。
試用期間は選択の自由がある時期です。できることから行動してみてください。
\ 快適な職場がみつかる!歯科衛生士むけ転職エージェント /