訪問歯科に興味がある歯科衛生士の皆さん、こんにちは!

訪問歯科で働いて7年目の歯科衛生士「まな」と申します。
今回は訪問歯科の魅力や実際の業務内容、トラブルやデメリットそして転職を成功させるためのステップなどを、具体的な実例やデータを交えながらご紹介します。
人間関係のストレス・給与の不満・ブランクからの復帰の不安を抱えている方にとって、新たな一歩を踏み出す参考になれば幸いです。
- 歯科衛生士だけど、訪問歯科に興味がある
- 今の職場がちょっとしんどい…
- 訪問歯科についてのリアルな情報を知りたい
訪問歯科へ関心をもっている歯科衛生士さんはぜひご覧ください。
普段はXで、歯科衛生士の仕事に関するポストしてます。
今日の朝イチ。「たしか8020運動よね?80歳で自分の歯を20本以上残そうとする取り組みって。わたし、歯が丈夫で表彰されたこともあるのよー。」と笑う訪問先のお婆ちゃん。
8020を知ってるんだ!すごい!と思ったら
口の中、9632でした。す…す…すごすぎる…— まな@訪問歯科の歯科衛生士 (@dh_manatan) February 28, 2025
■ もくじ
はじめに:訪問歯科ってどんな仕事?
訪問歯科とは、歯科医師や歯科衛生士が患者さんの自宅や施設(老人ホーム)を訪問し、歯の治療や口腔ケアを行う仕事です。

寝たきりの高齢者や障がいを持つ方々にとって、訪問歯科は重要な役割を果たしています。
訪問歯科で働く歯科衛生士の仕事内容
具体的な仕事内容は、次のとおりです。
- 診療の補助
- 口腔ケア
- 書類作成
- 診療器材や道具の運搬
- 関係各所との連絡
- ( 車の運転 )
1.診療の補助
先生の診療補助を行います。

バキュームや道具の準備、片付けなどは外来診療と同じです。
いまは次のような器材を持ち運ぶ歯科医院も増えてきました。
- ポータブルユニット(持ち運び用のタービン・5倍速)
- ポータブルエンジン
- ポータブルレントゲン
訪問でも外来診療と同じような診察ができるようになってきています。
2.口腔ケア
通院できない患者さんに「口腔ケア」を行います。口腔ケアとは簡単に言うと「口の中のお手入れ」です。

歯ブラシ・歯間ブラシ・デンタルフロス・口腔用スポンジを使って口の中をきれいにします。
※ 口腔ケアは大きく「口腔清掃」「機能訓練」に分けられます。
- 口腔清掃:「器質的口腔ケア」と呼ばれ、実際に道具を使って口の中の汚れを落とすこと
- 機能訓練:「機能的口腔ケア」とも呼ばれ、舌や口の筋肉の運動、飲み込み(嚥下)や発音の訓練をおこなうこと
口腔ケアの詳細は、歯科衛生士が行う口腔ケアとは?で解説しています。
3.書類作成
訪問歯科を行った歯科衛生士は書類の作成を行います。
歯科衛生士等居宅療養管理指導・業務報告書などで、診療の内容や患者さんの状況を記録します。

以前は手書きでしたが、最近はパソコン入力が多いです。
書類は主に、「患者さん(家族の場合もある)」「ケアマネージャー」に向けたものになります。
4.診療器材や道具の運搬
訪問歯科では診療器材や道具の運搬を行います。外来診療と違うところですね。

持ち運びできるポータブルユニットや、ポータブルレントゲンは割と重いので大変です。
歯科医院によっては、コーディネーターさんが同行してくれることがあります。その場合は運搬をする必要はありません。
道具の滅菌は歯科医院に戻ってからおこなう場合が多いです。
5.関係各所との連絡
関係各所と定期的に連絡を取ります。
- 患者さんの家族
- ケアマネージャー
- 看護師
- 介護士
- 言語聴覚士
通院が難しいだけでなく、意思の疎通が困難な患者さんも多いので、色々な職業の方々と情報共有して、信頼関係を築くことは大切な仕事の一つです。
「痛い」「腫れた」…のような急性症状で急患依頼が入ることもあり、最初の電話対応は歯科衛生士が行うことがあります。
6.( 車の運転 )
歯科医院によっては、車の運転を求められることがあります。
とはいっても、運転必須ではない歯科医院も多いです。

歯科医師や専属の運転手さん(コーディネーターさん)が運転するケースがあります。
事前に確認してみてください。
訪問歯科と一般歯科の違い
訪問歯科と外来の違いはつぎの通りです。
訪問歯科 | 一般歯科 | |
診療場所 | 在宅・施設 | 歯科医院内 |
年齢層 | 主に高齢者 | 幼児から高齢者 |
主な仕事 | 口腔ケア | 診療補助 |
患者さんの健康状態 | 持病あり | 比較的良好 |
患者さんとの意思疎通 | 難しい場合あり | 可能 |
診療費用 | やや高め | 通常 |
他業種との接点 | 多い | 少ない |
事務作業 | 多い | 少ない |
特長 | ・口腔ケア、嚥下、介護のスキルが身に付く ・患者さん、家族、介護職などいろいろな関係者と連絡が必要 ・診療の分野が限られるので、ブランクからの復職におすすめ | ・受付と診療アシストが主な仕事 ・基本的に患者さん本人とのコミュニケーション ・対応する分野が広いので、勉強する範囲も広い |
訪問歯科と一般歯科の主な違いは、診療場所と患者層です。
訪問歯科では、ベッドサイドでのケアや、意思の疎通が難しい方への対応など、患者さんの状態に合わせた対応が必要です。
歯科衛生士が行う口腔ケアとは?
口腔ケアは、虫歯や歯周病の予防だけでなく、全身の健康維持にも重要です。
口腔ケアは「口腔清掃」「機能訓練」に分けられます。
✔︎ 口腔清掃
- 「器質的口腔ケア」とも呼ばれ、実際に道具を使って口の中の汚れを落とす
- 歯石除去、ブラッシング指導
✔︎ 機能訓練
- 「機能的口腔ケア」とも呼ばれ、舌・口・頬の筋肉の運動、飲み込み(嚥下)や発音の訓練をおこなう
- 口腔体操・姿勢のチェック・誤嚥性肺炎の予防
口腔ケアをすることで、次のような効果が期待できます。
- 虫歯、歯周病の予防
- 口腔機能低下の予防
- 唾液分泌の促進
- 口臭の予防
- 肺炎の予防
歯科衛生士の口腔ケアは、患者さんの歯の健康を守る重要な業務です。
口腔ケアについて基本を知りたい方は、以下の本がオススメです。

口腔ケアの知識や手技を体系的に学べます!
訪問歯科でのトラブルや大変さを紹介
訪問先の環境や患者さんの状態は多様であり、訪問歯科ならではのトラブルや課題もあります。
✔︎ 患者対応のトラブル
- 口を開けてもらえない:認知症や嚥下障害のある患者が拒否反応を示すことがある。
- 暴力や暴言:認知症の方から叩かれたり、けなされるケースも
- 部屋の状態:部屋が汚すぎる、足の踏み場がない、臭いがすごい
今まで「たかが口腔ケアでしょ」「歯を磨いてなんか意味あるの?」「歯磨き屋さん笑」的なニュアンスのことを家族や職員さんに言われたことがある。
重要なこと…と思って口腔ケアしているし、揶揄されたときは仕事と割り切って対応するけど、実はわりと凹んだりする…— まな@訪問歯科の歯科衛生士 (@dh_manatan) February 23, 2025
✔︎ 施設・家族とのコミュニケーション
- 家族の希望とのギャップ:治療方針やケア方法で家族と意見が合わないことがある
- 施設スタッフとの連携不足:口腔ケアの重要性が十分に理解されておらず、協力が得にくいことも
- 患者と家族の共有がうまくいかず、治療内容にクレームがくることも
✔︎ 移動に関する問題
- スケジュールの遅延:渋滞や訪問先での予想外の対応により、時間が押してしまうことがある。
- 悪天候時の移動:雨や雪の日の移動が大変
✔︎ 器材の問題
✔︎ 精神的な負担
- 院内の人間関係:2〜3人のチームで移動するため、人間関係が悪いと車内の雰囲気は…
- 看取りに直面することがある:訪問診療を続ける中で、患者の最期に関わるケースもある

訪問歯科はやりがいがある一方で、特有のトラブル・や課題も存在します。
多くは、「院内の人間関係」「患者さんまたは家族との関係」「老人ホーム(施設)との関係」に起因するものが多いです。
なぜ今、訪問歯科が注目されているのか?
訪問歯科は次の理由から注目度が増しています。
- 高齢化社会の進展とニーズの高まり
- 歯科衛生士の新しいキャリアの形
高齢化社会の進展とニーズの高まり
高齢化が進む日本では、高齢者の健康維持には口腔ケアが不可欠。(厚生労働省:広報誌)
そのため訪問歯科の需要は年々増加しており、今後も拡大が予想されます。
✔︎ 高齢者の増加
✔︎ 要介護者の歯科受診率の低さ
✔︎ オーラルフレイルと全身の健康
自宅や施設での歯科受診を必要とする人は増え続けているため、訪問歯科衛生士の役割が重要視されています。
歯科衛生士の新しいキャリアの形
訪問歯科は、一般歯科とは異なる新しいキャリアの選択肢です。

「ワークライフバランスの改善」や「新しい知識や経験の吸収」が見込めます。
✔︎ 勤務時間の柔軟性
✔︎ 年齢や経験に関係なく働ける
20代〜70代まで活躍しており、ブランクがある人の受け入れも比較的多い
✔︎ 専門性の向上
高齢者歯科や嚥下リハビリテーションなどの知識が身につく。
訪問歯科は一般歯科とは異なるやりがいがあり、歯科衛生士にとって新しいキャリアパスの一つとして注目されています。
訪問歯科衛生士になるには?
歯科衛生士の資格があればOKです
訪問歯科衛生士になるには、「歯科衛生士免許を保有していること」が唯一の条件です。
歯科衛生士の資格があって、訪問歯科診療をおこなう歯科医院で働けば「訪問歯科衛生士」になれます。
- 多くの訪問歯科では、未経験者向けの研修やOJT(職場内研修)を実施している
- 一般歯科から転職する歯科衛生士も多い
歯科衛生士の資格さえあれば未経験でも挑戦しやすいです。
訪問歯科で働く歯科衛生士におすすめの本
口腔ケアについて基本を知りたい方は、以下の本がオススメです。口腔ケアの知識や手技を体系的に学べます。
✔︎ 訪問歯科でおすすめの本
現場での実践も重要ですが、本で知識を得ることも同じくらい大切です。
入門書
訪問歯科をイチから知りたい人には、「集まれ! 訪問歯科衛生士ビギナーズ」がオススメ。
訪問歯科って何をするの?行ったら何をすればいいの?といった疑問を、丁寧に解説しています。
監修の菊谷先生は高齢者歯科の第一人者なので、内容はお墨付きです。
訪問歯科が初めての人に、おすすめの一冊です。
分野ごとに詳しく解説した本
訪問歯科といえば、口腔ケア・嚥下(えんげ)が特徴です。
口腔ケア
とくに口腔ケアは、歯科衛生士が必ず行う処置。勉強しておいて間違いありません。
以下の本は、口腔ケアに関する基本的な知識と技術を体系的に学ぶことができます。

15年以上、読み続けられています。
図解も豊富でサクッと読めるのでオススメです。
嚥下
嚥下は、一般歯科ではあまり関わらない分野。そのため、嚥下ってなに?という人もいると思います。
✔︎ 嚥下とは?
嚥下機能は加齢や病気で衰えることがあります。
訪問歯科では歯科治療の一環で、嚥下の検査や訓練を行うケースも増えてきました。
以下の本は、基礎知識からリハビリ方法まで網羅的にまとめられています。

白衣のポケットに入るサイズなので、訪問診療のときの持ち歩きにも便利です。
嚥下って何?と興味のある歯科衛生士さんはぜひ読んでみてください。嚥下の入門書として最適です。
キャリアパス|訪問歯科で役立つ資格
訪問歯科を勉強することで、役立つ資格を取得できます。
- 日本口腔ケア学会認定資格
- 日本摂食嚥下リハビリテーション学会 認定士

歯科医院によっては、資格取得の補助が出るケースもあります。
日本口腔ケア学会認定資格
口腔ケア口腔ケアの知識、技術の質の向上を目指すための、日本口腔ケア学会の認定資格。
感染症の予防から、高齢者への対応など幅広く学べます。
口腔ケアの知識や技術を身につけることで、高齢者や有病者のQOLを向上に貢献できます。
詳細はこちら » 日本口腔ケア学会認定資格
✔︎ 公式テキスト
日本摂食嚥下リハビリテーション学会 認定士
嚥下の資格といえば…の資格です。摂食・嚥下のプロの証。
歯科衛生士だけでなく、医師・歯科医師・栄養士・言語聴覚士といった資格保有者も取得可能。
リハビリテーション計画を元に、摂食嚥下訓練の実施、経過や結果を理解する能力がつきます。
✔︎ 申請条件
- 学会に2年以上継続して在籍
- 摂食嚥下に関わる研究・臨床が通算で3年以上
- eラーニングにて全課程の受講を修了している
※ eラーニングとはオンラインでテストを受ける仕組みです
日本摂食嚥下リハビリテーション学会のeラーニング対応のテキストは、ネットで購入できます。
3冊セットですが、まずは最初の1冊だけでも知識を得るなら十分です。
資格を取らなくても、摂食・嚥下について勉強したいひとの入門としては必須の1冊。
訪問歯科に携わるなら、一読しておきたい書籍です。
訪問歯科衛生士の給料と待遇
訪問歯科衛生士は、給与面でどのような待遇を受けるのか気になる方も多いはず。
訪問歯科衛生士の給料相場
「訪問歯科衛生士に限定した給料」は、公的なデータは見当たりませんでた。
そのため「歯科衛生士全般に関わるデータ」と「転職サイトの求人データ」を参考に算出しました。
✔︎ 訪問歯科衛生士の給料(» 賃金構造基本統計調査)
- 年収 386万円
- 月収 32万円(ボーナスなしの場合)
- 月収 27万円(ボーナスありの場合)
- 時給 1,300〜2,500円
- ボーナス 20万〜60万円
※ 賃金構造基本統計調査は「勤続年数が平均6.6年」「スタッフ10人以上の病院や行政」で働く歯科衛生士が含まれています。
そのため、小規模の歯科医院で働く歯科衛生士が含まれる医療経済実態調査(R3年)を元にした以下のデータの方が実情に近いと感じます。
✔︎ 訪問歯科衛生士の給料(医療経済実態調査(令和3年))
- 平均年収 300万円
- 平均給料月額 212,190円
- 年間賞与 50万円
医療経済実態調査の年収・給料は転職サイトの募集内容とも似ています。
✔︎ 転職サイトに掲載されている給料

物価に合わせて、給料も少しずつ変動してきています。
労働条件(勤務時間・休日)も歯科医院によってちがうので、働きたい地域の給料相場を知ることは大切です。
一般歯科との差
求人情報をみても、一般歯科と訪問歯科の歯科衛生士の給料に差はありません。
一般歯科との差よりも、働くエリア(都市部の給料が高い)・勤続年数によって影響をうけることが多いです。

訪問歯科の方が待遇がよいケースも多くみられます。
給料相場だけでなく、院内の人間関係も無料でリサーチしてくれます。
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訪問歯科への転職を考える理由
訪問歯科に興味を持つ理由は人それぞれですが、大きく分けると以下のようなものがあります。
- なんとなく気になった
- 知り合い・転職エージェントから提案
- 今の職場への不満
- 一般歯科に自信がない
- 介護を身近に経験した
- 新しいチャレンジをしたい
それぞれの理由について解説します。
1. なんとなく気になった
「訪問歯科ってどんな仕事なんだろう?」となんとなく気になって調べるケースは多いです。
✔︎ 気になったきっかけ
- 街で訪問歯科の車をみかけた
- 求人をみかけた
- 知り合いや転職エージェントから話を聞いた
歯科衛生士として新しい分野や業務形態に興味を持つことは珍しくありません。

「気になった」というのは立派な転職理由です。
具体的なイメージをもつために、まずは情報収集してみてください。
2. 知り合い・転職エージェントから提案
知り合いや転職エージェントから訪問歯科を勧められるケースも多いです。
自分では考えていなかった選択肢でも、意外と合っている場合があります。

私は転職エージェントさんから提案されて、初めて「訪問歯科」で働きました。
周りからの提案は、新しいキャリアのヒントになることも。
「同じ毎日からの脱却したい」「新しいやりがいと成長を感じたい」なら、一度話を聞いてみるのもアリです。
» 求人を見抜く!歯科衛生士におすすめの転職エージェント 5選
3. 今の職場への不満
人間関係のトラブルや給与への不満などの「職場への不満」は転職を検討する大きな要因となります。
- 人間関係が悪い
- 給料が低い・上がらない
- 有給が取れない
- 社会保険に入れない
今の職場に不満を感じるなら、環境を変えるのも選択肢のひとつ。

新たな環境での挑戦を促すきっかけになります。
訪問歯科は「ワークライフバランスの改善」「人間関係や待遇の改善」の可能性が広がります。
一度歯科衛生士の仕事を離れたときに思ったのは、仕事をやめたいときって「歯科衛生士を辞めたい」んじゃなくて、「その職場から離れたい」なんですよね。ブラックな職場だとそれすら気づかないほど追い込められちゃう。
— まな@訪問歯科の歯科衛生士 (@dh_manatan) December 24, 2024
4. 一般歯科に自信がない・向いていない
一般歯科での業務に「自信を持てない」「向いていない」と感じるなら、訪問歯科での勤務が解決策となるかもしれません。
訪問歯科では、「高齢者への口腔ケア」という一般歯科とは異なる仕事が必要とされます。

私も一般歯科から訪問歯科に転職して、やりがいを感じつつ、穏やかに働けています。
誰にでも「向き・不向き」があるため、新しい分野への挑戦は、自信回復の機会となります。
5. 介護を身近に経験した
介護経験は、訪問歯科への関心を高める要因となります。
家族の介護経験を通じて、高齢者の口腔ケアの重要性を実感し、訪問歯科への関心が高まることがあります。

私の周りにも、ご家族の介護を経験して訪問歯科に転職した歯科衛生士さんがいます。
ご自身の経験を活かし、高齢者の口腔ケアに取り組んでおられます。
6. 新しいチャレンジをしたい
新たなチャレンジを求める気持ちは大切です。
「新たな環境に身を置きたい」「違う働き方を試したい」という気持ちは大きな原動力になります。

人生の転機になる可能性もあります。
これは訪問歯科への就職に限ったことではありません。
チャレンジの気持ちが沸いたときは、ぜひ行動してみてください!
訪問歯科衛生士の1日の流れ【4つのモデルケース】
訪問歯科衛生士の1日の流れは、どんな場所をどのように訪問するかで変わります。
よくある4パターンを図解で紹介します。
- 在宅(患者さんの家)への訪問歯科
- 施設(老人ホーム)への訪問歯科
- 在宅と施設の両方
- 外来と訪問歯科がミックス

あくまでモデルケースなので、歯科医院によって違いはあります。
在宅(患者さんの家)への訪問歯科
在宅メインの訪問スケジュールは以下のとおりです。
移動距離や治療内容によって、アポイントの数は変わります。1件1件、機材の出し入れするので割と大変です。
施設(老人ホーム)への訪問歯科
施設メインの訪問スケジュールです。
1日がかりで何十人も診察するところもあれば、数人ずつ数件訪問するケースもあります。

老人ホームの規模や、患者さんの数によって診察人数に違います。
一言で老人ホームといっても、有料老人ホーム・グループホーム・特別養護老人ホームなど施設の種類はたくさんあります。
在宅と施設の両方
在宅にも施設にも訪問するパターンもあります。
外来と訪問歯科がミックス
外来と訪問歯科がミックスしている働き方もあります。
外来の間に訪問するケースもわりとあります。
歯科衛生士が訪問歯科への転職で得られるメリット
訪問歯科で働くメリットは次のとおりです。
- 年齢関係なく就職しやすい
- ブランク明けの人も多い
- 他職種との関わりがある
- 高齢者歯科・介護や嚥下の知識
- 人間関係のストレスが軽減する?
年齢関係なく就職しやすい
訪問歯科は高齢化社会に伴い需要が高まっており、年齢に関係なく就職しやすいです。

実際、訪問歯科の求人数は増加しています。
以前は、まずは一般歯科で経験を積んでから…という風潮もありましたが、いまは20代・30代の歯科衛生士も普通に訪問歯科で働いています。
逆に、70代でも活躍している歯科衛生士さんもいます。
ブランク明けの人も多い
「ブランクOK」の求人も多く、働き方にも柔軟な歯科医院は数多く存在します。
一般歯科よりも覚えることは少なめで、基本は口腔ケアメインの歯科医院も多いです。
他職種との関わりがある
医師や看護師、介護職など、他の医療・介護職種との連携が求められ、チーム医療の経験を積むことができます。

最初は他の職種の方と関わるのは不安でしたが、関わるにつれて少しずつ慣れてきます。
高齢者歯科・介護や嚥下の知識
訪問歯科では、高齢者歯科や介護、嚥下に関する知識が身につき、歯科衛生士としてのスキルアップにつながます。
日本の高齢化率は2023年時点で29.1%(総務省統計)と過去最高を更新。訪問歯科のニーズは拡大しており、やりがいのある仕事です。

今後は訪問歯科での経験そのものがキャリアアップにつながります。
人間関係のストレスが軽減する?
人間関係は、どうしても運の要素が関わってきます。
しかし訪問歯科では「少人数のチーム制」「外の空気を吸える」「訪問メンバーが毎日違う歯科医院もある」という特徴があります。
そのため、人間関係のストレスが軽減されるケースも多いです。

一般歯科のときに比べて、スタッフ同士の距離感がほどよく、精神的に楽になりました。
人間関係は実際に働いてみないとわからないので、期待しすぎず、ダメならまた転職ぐらいの気持ちでいるのがいいと思います。
訪問歯科へ転職するデメリット
訪問歯科での就職には働き方やスキルアップのメリットがある一方、移動の負担や人間関係の変化といったデメリットも存在します。
- 移動の負担
- 人間関係がせまくなりがち
- 初めての訪問への不安
- 一般歯科に戻れなくなる
- 太る
自身のキャリアプランやライフスタイルを考慮し、慎重に検討することが大切です。
移動の負担
車で移動するため、移動距離や回数が増え、身体的な負担がかかることがあります。

悪天候で休診になったり、渋滞に巻き込まれることもしばしば…。
「移動が多くて疲れる」「車酔いでしんどい」という方もいます。
人間関係がせまくなりがち
訪問歯科は少人数のチームで働くため、人間関係が狭くなる可能性があります。

合わない人がいたり、うまくコミュニケーションが取れない場合は、車内がお通夜みたいになることも…
訪問歯科のメリットで「人間関係のストレスが軽減する?」を挙げましたが、合わない人は一定数存在します。
訪問歯科で人間関係の良好な職場で働くなら、次の方法は有効です。
- パートから始める(おためし・辞めやすい)
- 事前に求人を徹底リサーチする(エージェントからの情報)
- 実際の現場を見学する(雰囲気をナマで確認)
- 大きめの医療法人で働く(人間関係が分散する)
- 一般歯科と混合させる(メリハリがつく)
- 試用期間をフル活用する(やめやすい)
- 近場の歯科医院は避ける(やめた後に会うかも)
- 過度に期待しすぎない
できることからやってみてください。

私は転職エージェントを利用して、スタッフの人間関係をリサーチしまくり、大きめの医療法人でパートとして働きました。
参考 » 歯科衛生士をやめたいアラサーDHが理想の職場・働き方を真剣に考えた!
初めての訪問歯科への不安
訪問歯科が初めての時は、誰でも不安です。

私は心臓バクバクでした。
誰でも最初は不安で緊張しますが、勇気を持ってチャレンジしてみてください。
ちなみに、事前に知識をつけておくと、不安を少しだけ払拭できます。
一般歯科に戻れなくなる
訪問歯科から一般歯科に戻れなくなる人もいます。
「訪問歯科が楽しくて戻りたくないパターン」と「一般歯科の知識やスキルを忘れてしまって戻れなくなるパターン」があります。
太る
外食や移動中の間食により、体重増加のリスクが考えられます。

お菓子は天敵です。
訪問歯科で働く歯科衛生士のリアルな声
訪問歯科に興味はあるけれど「実際に働いている人はどう感じているの?」と気になりますよね。

私も就職前に、リアルな声を聞きたかった…
ここでは、訪問歯科に転職した歯科衛生士たちのリアルなレビューを集めました。
✔︎ 30代(一般歯科から転職)
✔︎ 40代(パートから訪問歯科の正社員に転職)
✔︎ 30代(一般歯科から転職)
✔︎ 20代(一般歯科3年→訪問歯科へ)
✔︎ 30代(ブランクあり)
✔︎ 20代(新卒で訪問歯科)
「患者さんからの暴言や、いわれのないクレームを受けることがあって、そのときは正直凹みます。」
✔︎ 40代(一般歯科から転職)
訪問歯科への転職成功のための具体的なステップ
訪問歯科に興味はあるけれど、「何から始めればいいのかわからない…」と迷っていませんか?
でも大丈夫です!
このステップに沿って行動すれば、あなたにピッタリの職場がきっと見つかります。まずは、最初の一歩を踏み出してみましょう。
1. まずは求人を見る
求人を見ないと何も始まりません!まずは現状を把握してみましょう。
訪問歯科の求人は意外と豊富。
給与・勤務時間・訪問エリアなどをチェックすることで、リアルな働き方がイメージできます。
まずは転職サイトで、最新の求人をチェックしてみましょう!

私も実際に利用して、求人の質や対応に満足し、「また利用したいな」と思う所だけを選びました。
\ 歯科衛生士転職エージェント 比較表 /
![]() | ![]() | ![]() | ジョブメドレー ![]() | GUPPY | |
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訪問歯科の 求人数 | 5,808 + 非公開求人 | 4,661 + 非公開求人 | 5,799 + 非公開求人 | 4,308 | 4,552 |
特徴 | ・3万人の転職実績 ・待遇◎の求人多数 ・丁寧なサポート | ・関東の求人が多数 ・院内動画がみれる ・体験勤務ができる | ・顧客満足度98.2% ・LINE連絡が中心 ・連絡頻度少なめ | ・採用担当者に 直接連絡できる ・スカウトがくる | ・内定率TOPクラス ・細かい検索項目 ・都市部に強い |
連絡方法 | LINE・メール 電話 | LINE・メール 電話 | LINE・メール 電話 | LINE・メール | LINE・メール 電話 |
登録後の 面談 | 電話面談 | 電話面談 | 電話面談 | なし | 電話面談 |
評価 | ⭐️ ⭐️ ⭐️ | ⭐️ ⭐️ ⭐️ | ⭐️ ⭐️ | ⭐️ ⭐️ | ⭐️ ⭐️ |
▶︎ 横にスクロールできます ▶︎
転職サイトに登録したからといって、必ず転職する必要はありません。
無料で情報をもらえるので「給料はいくらもらえるのか」「院内の雰囲気はどうか?」など気になることを確認しましょう。

サクッと情報収集するならまずは1つだけ登録、本気で転職したいなら複数登録がおススメです。
2. 今の環境と比較する
今の職場の悩みが、訪問歯科に転職して解決できるか考えてみてください。
- 人間関係がストレスなら → 院内の雰囲気やスタッフ・院長の性格はどんな感じか?
- 給与が低いなら → 給料が今より高いか?ボーナスはでるか?
- ライフワークバランス重視なら → 働きたい時間や曜日で仕事できるか?
- 福利厚生の充実なら → 有給・社保完備・退職金などの制度は機能しているか?
- スキルアップなら → 院内研修・セミナー受講などの環境は整っているか?

求人情報を見ながら、今の職場と比較してみましょう!
院長の性格やスタッフの雰囲気は、転職エージェント(転職サイトの中の人)が事前に教えてくれるケースも多いです。
3. 求人を絞り込む
「なんとなく興味がある」から、「ここなら働ける!」に変えるために、条件を絞り込んでください。
自分に合った職場を見つけるには、条件を明確にすることが大事です。
- 給与・雇用形態:正社員?パート?
- 勤務時間:週○日勤務OK?
- 訪問エリア:移動時間の負担は大丈夫?
- 教育体制:訪問未経験でもサポートがある?

私も条件をキツめに絞ったら働きやすそうな訪問歯科が見つかりました。
条件を整理して、自分に合った求人をリストアップしてみてください。
4. 職場環境を確認する
「思っていたのと違った…」を防ぐため、職場の雰囲気をチェックするのは大事です。
求人情報だけでは職場のリアルな雰囲気はわかりません。以下のポイントを見学や面接時にチェックしてみてください。
- スタッフの雰囲気やチームワーク
- 訪問先の施設や患者層
- 実際の働き方・条件はイメージと合っているか?
また、ブラックな職場の特徴を上げておきます。

あくまで可能性ですが、当てはまるほどブラックな印象があります。
✔︎ ブラックな職場の特徴
- 給料が高すぎる・または低すぎる
- 求人の文章に抽象的な言葉が多い(アットホーム・成長など)
- つねに採用をしている
- スタッフの在籍期間が1年未満
- 就業規則が存在しない
- 有給がとれない
- 残業代が出ない
- 昼休みに業務がある
- 昼休みが短い
- 電話対応が適当
- 面接での態度が高圧的
- 見学・面接のときに違和感がある
- 違法行為がある(衛生士がレントゲン・歯科助手がスケーリングなど)
- 滅菌が雑・またはしていない
情報収集・見学・面接のどこかの段階でチェックしてみてください。
失敗しない歯科医院選びのコツは、【転職4回の歯科衛生士が実践】転職先の探し方5つ!失敗しない歯科医院選びのコツとは?で詳しく解説しています。
5. よさげな職場に転職してみる!
ここまでリサーチしたら、あとは行動あるのみです。
実際は、魅力的な求人を見つけても「やってみないとわからない!」ことも多いのも事実。
- 迷っているだけでは状況は変わらない
- いざ転職してみると、「もっと早く動けばよかった!」と思う人が多い
- 「思っていたのと違った…」場合は、また環境を変えればOK!

「今の方がよい」という場合は、それに気づけたことはプラスですよね!
「やってみよう!」と思った今がチャンス!思い切って踏み出してみてください。
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とくにデンタルワーカーは、年間転職成功者3万人を誇るアクティブな会社です。
給与交渉・人間関係のリサーチ・面接の同行(希望者)までサポートしてくれるのは、他の転職サイトにはない強みです。

私も、デンタルワーカーが「院長の人柄」を教えてくれたおかげで、穏やかな職場でのびのび働いています。
強引に転職をすすめられることもないので、転職に不安のある歯科衛生士さんにぴったりの転職サイトです。
それぞれの転職エージェントの特長は、【訪問歯科への転職】求人を見抜く!歯科衛生士におすすめの転職エージェント 5選で解説しています。
6. 就職後のアフターフォローを準備する
転職したら終わりではありません。スムーズな適応のための準備をしておくのも大切です。
✔︎ 入職後のフォロー体制を確認しておく
- 研修制度の有無
- 先輩衛生士からのサポート
✔︎ 新しい職場が合わなかったときの心構えをしておく
- 転職サイトで再就職先を探す
- 慣れるまでは求人情報をチェックしておく
新しい環境に慣れるまでは不安がつきもの。

とはいえ、心身の健康が崩れてしまうので、ガマンしすぎるのはNGです。
「やることはやった。これで合わなかったら仕方ない。次探そう」くらいのメンタルで就職しましょう。
訪問歯科への一歩を踏み出そう!
ここまで読んで、「訪問歯科、ちょっといいかも…?」と思った歯科衛生士さんは、新たな挑戦として訪問歯科を検討してみてください。

私は訪問歯科で働いて7年ですが、一般歯科で働いているときよりも穏やかに充実して働けています。
まずは求人を見て、今の環境と比べてみませんか?
- 「条件にあう歯科医院はあるか」がわかる
- 「年収はいくらもらえるのか?」を把握できる
転職サイトはすべて無料で利用できるので、ノーリスクで情報収集ができます。

情報収集だけして、気になる職場が見つかれば、見学に進めばOKです。
まずは転職サイトに登録して、訪問歯科の求人をチェックしてみましょう!
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![]() 3位 | ![]() ![]() | 7,000件 | ・ 利用者の満足度 98.2% ・ LINEのやりとりがメイン ・ 転職後のフォローが充実 | マイペースで就活したい人 条件にあう求人がLINEで届く | 詳細 ▷ |
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