- 50歳を超えて、体力的に歯科衛生士の仕事を続けられるかな…
- 給料や待遇が下がらないか心配…
- 年齢を重ねると、職場の人間関係や転職が難しくなるのではないか不安
歯科衛生士として働いていると、将来が不安になることがありませんか?
年齢を重ねてくると、体力面や働き方のキャリアに不安を感じるのは自然なことです。
しかし、50歳を過ぎても歯科衛生士として活躍できる道はしっかりとあります。
✔︎ 本記事の内容
この記事では、50歳以降の歯科衛生士の働き方に関する具体的なデータや、体力や待遇に対する不安を解消するための方法を紹介します。
✔︎ この記事を書いたひと
この記事を読むと、歯科衛生士として「50歳以降のキャリア」の不安を解消し、自分に合った働き方を見つけるための実践的な知識を得ることができます。
■ もくじ
【50歳以降の歯科衛生士のデータ】歯科衛生士は歳をとったらどうなるの?
歯科衛生士は歳をとったらどうなるのでしょうか?データを元に解説します。
おおまかな結論としては、以下の通りです。
- 定年を越えても働ける
- 再就職も比較的簡単にできる
歯科衛生士は歳をとっても、就職には困りにくい職業です。
【歯科衛生士は何歳まで働ける?】50歳以降の就業歯科衛生士の割合
歯科衛生士は年齢制限や免許の更新がないので、体力や健康が許す限り働くことが可能です。
50歳以降の就業歯科衛生士の割合は、次の通りです。
- 50代:17.9%(25,000人)
- 60歳以上:5.7%(8,137人)
- 全体:142,760 人
50歳以降も働いている歯科衛生士の割合は年々増加しており、全体の約23.6%を占めています。
これは歯科衛生士の約4人に1人は50代以上。
歯科衛生士の平均年齢は30代後半から40代が多い反面、50代以降でも働き続ける人が増加しています。
働いている平均年齢もあがっています。
- 2000年 → 30歳
- 2018年 → 35歳
50代以降の歯科衛生士の年収
50歳以降の歯科衛生士の年収は、働き方や勤務地により差がありますが、全国平均で年収350万〜450万円とされています。
✔︎ 50代60歳以上の歯科衛生士の平均年収・月収
年齢 | 平均年収 | 月収(月額給料) |
---|---|---|
50〜54歳 | 400万 | 33万 |
55〜59歳 | 430万 | 35万 |
60〜64歳 | 390万 | 32万 |
経験値や技術が評価されると、待遇も比較的良い傾向にあります。
しかし、ブランクの有無、勤務形態、地域によって年収は大きく影響されます。
50歳以降でも経験やスキル次第で高収入も期待できますが、地域差があるため事前のリサーチが重要です。
» 50代・60歳以上の歯科衛生士の給料は32〜35万円!長く続き続ける方法も紹介
歳をとったときの再就職事情
歳をとってからでも再就職の機会は多く、特に訪問診療やパートでの需要は高まっています。
一方で「どんな職場で働くか」も重要視されています。
55歳以上の歯科衛生士の「再就職の意思」に関するデータは以下のとおりです。
- 20%:条件が合えば働きたい
- 60%:歯科業界で再就職するつもりなし
「働きやすい職場じゃないと、働きたくない」という人は多いです。
また、今の職場を替えたい・転職したいと思っている歯科衛生士の割合は、次のとおりです。
20代 | 27% |
30代 | 21% |
40代 | 16% |
50代 | 14% |
年齢が重なるごとに、職場を替えたい・転職したい…という意志は減ります。
▽ 「歯科衛生士|50歳からのキャリアプラン」をチェックする ▽
歳をとって仕事を辞める理由
主に、次の3つの理由です。
- 体力的な問題
- 家庭の事情
- 人間関係が悪い
選択の幅は狭くなることもある
年齢を重ねると、「選択肢の幅」が狭くなる可能性はあります。年齢による壁が存在することがあるからです。
そのため、長く働ける歯科医院をみつけるのは重要なポイント。
年齢に応じて選択肢は狭くなる可能性がありますが、職場選びさえしっかり行えば働きやすい職場は見つかります。
正社員 or パートなどの生活スタイルや希望条件にあわせて、求人を探してみてください。
10秒診断
あなたにピッタリの転職サイトは?
歯科衛生士のための簡単診断(全3問)
①:転職スピードの目安を教えてください
デンタルワーカーがおすすめ!
① 相場より好条件の求人が1万件以上
② 職条件に合う医院が出たらメールがくる
③ 労働条件の交渉につよみ
歯科衛生士転職 年間3万人の実績!
»【公式】デンタルワーカー に無料登録する
デンタルワーカーがおすすめ
① 高待遇の求人1万件以上
② 職場の雰囲気を事前にリサーチ
③ 歯科衛生士転職 年間3万人の実績!
院長の性格や職員の人間関係がわかる!
»【公式】デンタルワーカー に無料登録する
デンタルワーカーがおすすめ!
① 相場より高給与の求人 1万件以上
② 条件にあう医院が出たらメールがくる
③ 労働条件の交渉につよみ
歯科衛生士転職 年間3万人の実績!
»【公式】デンタルワーカー に無料登録する
歳をとったら生じる課題と解決法
歳をとると生じる問題は、次のとおりです。
体力的な問題
歳を重ねると体力的な負担が増えます。
実際、腰痛・老眼・五十肩など、若いときと比べて身体に不調が出やすいです。
シンプルに、疲れやすくなります。
定期的な運動やストレッチを取り入れて、体力の低下を防ぐのは大事です。
当たり前ですが、なかなか難しいですよね…
体力的な問題は避けられませんが、勤務形態の調整で負担を減らすことができます。
時短やパートで働く・訪問歯科で働く…のように、体に優しいシフトを検討してみて下さい。
▽ 「歯科衛生士|50歳からのキャリアプラン」をチェックする ▽
体力的に楽な職場を選びたい人は、以下の記事を参考にしてください。
»【のんびり働きたい】歯科衛生士が楽に働ける歯科医院を見つける方法!楽な職場の特徴とは?
給料・待遇の問題
経験豊富な歯科衛生士は、技術や知識が評価されて、昇給も期待できます。
とはいえ、スキルや経験に自信のある人ばかりではありません。
給料や待遇に関して、次のような問題を抱えやすくなります。
- 給料が下がってくる
- 給料が上がらない
- 転職すると大幅に給料が下がる
- 手当がなくなる
歯科医院の事情や方針にも左右されます。
スキルアップを目指すのもひとつの方法です。資格があると評価は上がります。
» スキルアップにおすすめ!歯科衛生士が持ってるといい資格【難易度別16選】
ただし、取得までは長いものだと1〜2年かかるので、高い意欲が必要です。
歯科衛生士は足りていないので、シンプルに待遇のよい職場を探すのも効果的です。
参考 »【稼ぐならココ】歯科衛生士の給料の高い職場ランキング|高年収はブラック歯科医院?
最終的には、給料・待遇に見合う働き方を選ぶことが大切です。
▽ 「歯科衛生士|50歳からのキャリアプラン」をチェックする ▽
定年に関して
定年とは、労働者が一定の年齢に達したことを退職の理由とする制度。
定年は以下の決まりがあります。(参照:厚生労働省 労働基準)
- 60才を下回ることはできない
- 定年(65歳未満のものに限る)の定めをしている事業主は「①定年の引上げ」「②継続雇用制度の導入及び」「③定年の定めの廃止」のいずれかの措置を講じなければならない
つまり法律上は、たとえ定年を決めていても、その後も継続雇用しなければいけません。
とはいえ、定年が設けられている歯科医院の場合、「定年だから退職です」で終わる歯科医院もあるので、注意が必要です。
定年がない場合
定年がない場合は、何歳までも働くことができます。なぜなら、歯科医院側から解雇することが難しいからです。
✔︎ 解雇要件
- 心身を壊していて、仕事ができない
- 勤務状況が著しく悪い
- 就業規則に定める解雇事由又は退職事由に当てはまる(年齢に係るものを除く)
「定年がない歯科医院」の場合、定年に縛られず、健康が許す限り働くことができます。
職場の人間関係
歯科医院という狭い環境では、つねに「人間関係の問題」が存在します。
年齢を重ねると、若いときとは違った人間関係の難しさに直面する方も多いです。
- 若い人とのコミュニケーションのギャップ
- 経験豊富・人間力が高いと思われるプレッシャー
経験によって、ある程度の問題は解決することができます。
とはいえ、相手があることなので「どうしても合わない」パターンも。
どうしても合わない職場で働き続けると病んでしまう可能性が高いので、ときに自ら立ち去る勇気も必要です。
▽ 「歯科衛生士|50歳からのキャリアプラン」をチェックする ▽
転職への不安
50歳以降の転職は不安が伴います。
- 体力的に不利と思われる
- 職場にうまくなじめるか不安…と思われる
- 給料の条件が合わない
- 技術的なのびしろが少ない
- すぐやめるかもしれない…と思われやすい
年齢が原因で採用されないケースもあります。
» 歯科衛生士の50歳からの転職が難しくなる5つの理由と「アピールのコツ」
しっかりと求人をリサーチすれば、自分に合った職場が見つかる可能性はグッと高まります。
歯科医院選びのコツは、以下の記事をご覧ください。
正社員で働くなら、訪問歯科が狙い目です。
高齢化社会の進展に伴い、歯科衛生士のニーズが増えており、転職の選択肢が広がります。
»【歴7年のDHが解説】訪問歯科で働く歯科衛生士の仕事内容・給料・キャリアパス!
転職の不安はある人は、適切な準備をすれば成功する可能性が高いです。
歯科衛生士|50歳からのキャリアプラン
歯科衛生士の「50歳からのキャリアプラン」は大きく3つに分けられます。
今の歯科医院で働き続ける
今の職場で働き続ける選択肢は、安心感があります。
一方で、今後の働き方や待遇の変化を見据えた柔軟な対応が必要です。
必要とされる人材になっているか、見極めも大事。
給料・待遇にや長期的な雇用について、相談した上で決めましょう。
今の職場での継続勤務は、未来に向けた準備を怠らないことが重要です。
長く働ける歯科医院を探す
長く働ける歯科医院を見つけることは大きなポイント。「働ける場所」がなければ、歯科衛生士として働くことができません。
長く働ける歯科医院を探すのに重要なことは、以下の通りです。
- 希望条件を明確に決める
- 幅広く求人をみる
- 求人を見極める
- ポジティブな転職理由を考える
- 絶対に見学する
- 転職エージェントをフル活用する
- 焦ってきめない
詳しくは、転職先の探し方5つ!失敗しない歯科医院選びのコツで解説しています。
ブラックな職場の特徴も紹介しているので、ぜひご覧ください。
とくに「院長の性格」や「スタッフの人間関係」「後継者の有無」のリサーチも大切です。
このあたりの内部情報は、転職エージェントが豊富な情報を保有しています。
筆者が実際に活用したおすすめの転職エージェントを載せておきます。
事前に簡単な登録は必要ですが、無料でリサーチできるので利用してみてください。
\ 40・50代の衛生士におすすめの転職エージェント /
転職エージェント | 求人数 | 特長 | おすすめする人 | 口コミ・評判 | |
1位 | 12,000件 | ・ 好条件の求人が多数 ・ 職場の雰囲気が事前にわかる ・ 転職活動をトータルサポート | 快適な職場で働きたい人 待遇◎の求人が多く、1番おすすめ | 詳細 ▷ | |
2位 | 11,035件 | ・ 衛生士の4人に1人が利用 ・ 2014年創業の老舗 ・ 院長の人柄を教えてくれる | 良好な人間関係で働きたい人 スタッフの性格が事前にわかる | 詳細 ▷ | |
3位 | 6,550件 | ・ LINEのやりとりがメイン ・ 利用者の満足度 98.2% ・ 転職後のフォローが充実 | マイペースで就活したい人 条件にあう求人がLINEで届く | 詳細 ▷ |
長く働くための歯科医院の選び方は、記事後半で解説します。
働かない
働かない選択には、「仕事をしない」「歯科衛生士としては働かない」の2パターンがあります。
経済的に余裕があれば、「仕事をしない」ことも可能です。将来的な資産や社会とのつながりを考えて検討しましょう。
一方で、歯科衛生士を辞めて、他の仕事をしている人もいます。営業・飲食店・介護など、さまざまです。
長年やりたかったことを仕事にしている人も。
歯科衛生士以外の仕事を考えているひとは、他の仕事の求人もチェックしてみてください。
【年齢に合わせた働き方の選択肢】歳をとったらどこで働いている?
「歯科衛生士は歳をとったらどうなるの?」「どこで働いているの?」「再就職できる?」
これらを知ることは、キャリアプランを決める参考になります。
年齢を重ねた歯科衛生士が働いている場所は、つぎのパターンが多いです。
- ひとつの歯科医院で長く働く
- 訪問歯科で働く
- 介護施設で働く
ひとつの歯科医院で長く働く
長い間勤めている歯科医院でそのまま勤め切るパターンです。
給与・福利厚生・人間関係などに比較的恵まれている歯科衛生士さんに多いです。
パートや時短に切り替えるひともいます。
訪問歯科で働く
訪問歯科は、50歳以降の歯科衛生士が多く働いています。
✔︎ 訪問歯科の特徴
- 需要が高い
- 体への負担が比較的少ない
- 早く終わる職場も多い
- 介護の知識が身につく
実際に年齢を重ねると、一般歯科で働く人の割合は下がります。
高齢者への対応のため、年齢が高めの人を積極的に採用しているところもあります。
働き方も柔軟なことが多いので、興味のある人はぜひ訪問歯科をチェックしてみてください。
「具体的な仕事内容」「職場の雰囲気」は、転職エージェントに依頼にしてしっかりリサーチしましょう。
介護施設・社会福祉施設
老人ホーム、障がい者施設などで就職するパターンです。
最近は口腔ケアの重要性が認識され、介護施設に歯科衛生士が常駐しているところも増えてきました。
ケアマネージャーのような介護の資格を取得する人もいます。
歯科衛生士|歳をとったらキャリアプランを早めに考えましょう
この記事では、歯科衛生士が歳をとったときのキャリアプランについて解説しました。
歯科衛生士は、健康であればずっと働くことができます。
そのためキャリアプランの形成には、長く働ける歯科医院をみつけることが重要です。
転職や復職を考えている人は、以下の方法が有効です。
- 知り合いに聞く
- 転職エージェントに相談する
- まずはパートを掛け持ちして内情を知る
自分の状況に合わせて、できることから始めてみてください。
働き方やキャリアプランを柔軟に見直し、適切な職場を選んで、長く充実したキャリアを築きましょう!
キャリアプランに悩むなら、転職エージェントの利用がおすすめ。転職における時間や労力を減らすことができます。
転職エージェントは、転職サイトに登録すると無料で利用できます。
✔︎ 転職エージェントのサポート内容
- 非公開求人の紹介
- 給料の交渉
- 雇用条件の交渉
- 面接日程の調整、同行
- 就職後のアフターフォロー
院長の人柄も調べてくれます。
希望にあった歯科医院をみつけるなら、転職エージェントに話を聞いてみましょう。
無料で相談できるので、転職にするか迷っている人も一度利用してみて下さい。
\ 40・50代の衛生士におすすめの転職エージェント /
転職エージェント | 求人数 | 特長 | おすすめする人 | 口コミ・評判 | |
1位 | 12,000件 | ・ 好条件の求人が多数 ・ 職場の雰囲気が事前にわかる ・ 転職活動をトータルサポート | 快適な職場で働きたい人 待遇◎の求人が多く、1番おすすめ | 詳細 ▷ | |
2位 | 11,035件 | ・ 衛生士の4人に1人が利用 ・ 2014年創業の老舗 ・ 院長の人柄を教えてくれる | 良好な人間関係で働きたい人 スタッフの性格が事前にわかる | 詳細 ▷ | |
3位 | 6,550件 | ・ LINEのやりとりがメイン ・ 利用者の満足度 98.2% ・ 転職後のフォローが充実 | マイペースで就活したい人 条件にあう求人がLINEで届く | 詳細 ▷ |