- 歯科衛生士に向いてないかも…
- もっと自分らしく働きたい
- いい職場なんてあるのかな…?
歯科衛生士をやめたい…と悩んでいませんか?
歯科衛生士は、院長のムリな注文に合わせたり患者さんからのクレームの矢面に立ったりと、ストレスの多い仕事です。
今まで何度も「歯科衛生士なんてやめてやる!」と思いながら、転職をしつつ、未だに歯科衛生士として働いています。
✔︎ この記事を書いた人
この記事では、そんな私が独断と偏見で考えた、歯科衛生士の理想の働き方を紹介します。
結論からいうと、理想の働き方は「まずはパートを掛け持ちして、良さげなところで正社員として働く」です。
この記事を読むと、「いち歯科衛生士の理想の働き方」と「結果どうなった?」がわかります。
この記事を読んで、「衛生士として自信を持てずに不安」「職場のストレスを減らしたい」と感じている方が少しでもラクになると嬉しいです。
■ もくじ
歯科衛生士をやめたい3つの理由
まず、歯科衛生士をやめたい理由を紹介します。次の3つです。
人間関係のストレス
あるあるですが人間関係のストレスは、やめたい理由の大きな原因です。
前職では、古株のスタッフの方達と合いませんでした。
✔︎ 前職でストレスを感じた事象
- 仕事を教えてくれない
- 「覚えが悪い」「こんなこともできないの」と怒られる
- いない人の悪口大会が昼休みに開催される
上下関係が厳しく、いじめられていた状態だったと思います。
一方で、新卒で勤めた歯科医院は、院長と合いませんでした。
✔︎ 新卒で勤めた歯科医院でストレスを感じた事象
- 院長の気分で方針が変わる
- 院長がとにかくケチ
- 特定のスタッフだけをひいきする
気分で機嫌が変わるので、理不尽に怒鳴られたり、ひどいと探針を投げられたりしました。
特定スタッフだけに優しく、手当などの待遇を変えていたのはビックリ…
暖房をつけない・消耗品を購入しない…節約はわかりますが、業務に支障の出るケチさでした。
きつかったのは、職場になじめないときに、職場で相談できる人がいなかったこと。
結果、膀胱炎になり、血尿が出て、しばらくしてメンタル病み、半年ほど休養しました。
歯科衛生士に向いてない
学生時代から薄々気づいていたのですが、私は歯科衛生士に向いていません。
理由はいくつか挙げられます。
- 血を見るのが苦手
- 不器用
- 気が弱い
血を見るのが苦手
まず致命的なのは、血が苦手ということです。
今はマシになりましたが、歯茎からの出血を見ると気持ち悪くなります。
抜歯のアシストは、今も怖いです。
不器用
もともと手先が器用ではありません。テックは大の苦手。
こびりついた歯石をとったり、印象を練ったりするのも下手です。
バキュームの当て方で何度怒られたことか…
気が弱い
それでも強気に自己主張できるならいいのですが、私は気も弱いです。
強く言われると何も言えないし、クレームはめちゃくちゃ恐怖です。
前職は、自費診療のノルマがあってきつかった..。患者さんに自費をすすめて、説明するのは地獄でした…。
元々1人でいるのが好きなので、黙々と作業する仕事の方が向いてるかな…という感じです。
歯科衛生士としての意識が低い
人間関係のストレスと不器用さの影響もありますが、歯科衛生士としての意識も低めです。
仕事よりも、プライベートをどう楽しくするか…を大切にしています。
ですので以下のことを強要されるのは苦手です。
- 仕事の後に勉強会
- 休日に学会・セミナー参加
プライベートのQOLが大事なので、歯科衛生士としての意識は高くありません。
歯科衛生士に向いてない特徴と対策は、辞めるべき?歯科衛生士に向いてない人の特徴10選と対策法|経験談ありで紹介しています。
【本当に辞める前にチェック】衛生士をやめたいのか職場をやめたいのか
歯科衛生士に向いていないので「やめたい理由」は、すんなり浮かびます。
とはいえ、ひとつの事実に気づきました。
果たして、「衛生士をやめたいのか?」「職場をやめたいのか?」どっちなんだろうか…と。
「何をやめたいのか」を判断する
私は、歯科衛生士をやめたいと思いましたが、原因は主に「働く環境」でした。
結果として、職場やめたい=歯科衛生士やめたいという思考回路に陥ります。
つまり、何がイヤなのかを判別をするのが重要です。
- 業務が嫌い・患者さんと接するのがイヤ→歯科衛生士をやめる
- 職場の人間関係・労働条件がイヤ→職場を変える
「何がイヤなのか」によって、「どう動くか」を決めることにしました。
衛生士をやめたいのではなく、職場をやめたい
結論、私は歯科衛生士そのものを辞めたいのではなく、職場を辞めたいのだ…と気づきました。
いじめやハラスメントで、職場が嫌すぎて歯科衛生士へのモチベーションも下がり、嫌になっていました。
今思い返すと、助手さんがあれこれ色々やっていて、違法性の疑われる歯科医院もありました。
他業種も考えたけど…
歯科衛生士をやめたい思ったときは、他業種での就職も考えました。一丁前に一般企業向けの転職サイト に登録して、求人を探したり…。
» 一般企業で働きたい!歯科衛生士が会社勤めする魅力・注意点・転職方法を徹底解説
とはいえ、以下の理由でやめました。
- 他にやりたいこと・興味あることがなかった
- 一般の仕事よりは、歯科衛生士の方が給料が高い
ハローワークへ行った時、職を求めている人たちの必死さを見たのも衛生士をもう少しやってみようと思ったひとつです。
働きやすい職場さえ見つかれば、歯科衛生士としてもなんとかなるかも…と、考えました。
職場を辞めたいなら転職しましょう
辞めたい理由が職場にあるなら、転職を検討しましょう。
とはいえ、転職したのにまた同じような環境で働く事態は、絶対に避けなければなりません。
転職で気をつけたいポイントは、以下の7つです。
- 希望条件を明確に決める
- 幅広く求人をみる
- 求人を見極める
- ポジティブな転職理由を考える
- 絶対に見学する
- 転職エージェントをフル活用する
- 焦ってきめない
詳しくは【転職4回の歯科衛生士が実践】失敗しない歯科医院選びのコツとは?で解説しています。
ブラックな職場を回避する方法も紹介しています。
また、よい求人を見つけるなら「どの転職サイトを使うか」も重要です。
転職サイトによって、「早めに転職できる」「給料交渉がつよい」「院長の性格がわかる」など、つよみが違うからです。
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いち歯科衛生士の理想の働き方【理想の職場をもとめて】
「人間関係のストレスで病み、気が弱く、歯科衛生士に向いてない私」が考えた理想の働き方を紹介します。
「パートの掛け持ち」をしてから正社員になる
私が出した結論は、「パートの掛け持ちをしてから正社員になる」…です。
こうすることで、複数の歯科医院の院長の性格・スタッフの人間関係・労働条件…などを実際に確認できます。
✔︎ 理想の職場に出会うプロセス
- 何ヶ所かパートを掛け持ちしながら働いてみる
- 自分に合った環境・理想の職場をみつける
- その職場で正社員になる
「合う・合わない」をリアルに体感できるのがメリット。デメリットは、職探しが面倒なことです。
ですが、面倒なことをする価値はあります。
なにせ歯科医院はたくさんありすぎて就職には困らない反面、ガチャの要素が強すぎます。
- 高給与→ブラック?
- 人間関係良好→そんなの働いてみなきゃわからない
合わない歯科医院に正社員で就職すると、辞めたらまた就職活動だし、辞めずに無理すると病む。
どんな歯科医院で働くかは、本当に人生を左右するくらい重要です。
わたしは、どっちに転んでもいいように、合わない前提で探すことにしました。
結果は、理想の職場に近づいた で後述しますが、うまくいきました。
ジャンルをかえるのはアリ
歯科は、一般歯科・口腔外科・審美歯科・矯正歯科…などのジャンルに分かれます。
歯科医院を探すときに、ジャンルを変えるのはアリです。ジャンルによって、向き不向きがあるからです。
仕事内容に対して、イヤだったり飽きているケースもあります。
私は一般歯科から「訪問歯科メイン」の歯科医院に転職して、穏やかに働いています。
他のジャンルも検討してみてください。
\ 歯科衛生士におすすめの転職サイト /
転職サイト名 | 求人数 | 特長 | おすすめする人 | 口コミ・評判 | |
1位 | 12,000件 | ・ 職場の雰囲気を確認できる ・ 雇用条件を交渉してくれる ・ エージェントが面接同行(希望者) | 転職に失敗した経験がある人 待遇◎の求人が多く、1番おすすめ | 詳細 ▷ | |
2位 | 10,000件 | ・ 歯科衛生士の4人に1人が利用 ・ 2014年創業の老舗 ・ 院長の人柄を教えてくれる | 良好な人間関係で働きたい人 スタッフの性格がわかる | 詳細 ▷ | |
3位 | 7,000件 | ・ 利用者の満足度 98.2% ・ LINEのやりとりがメイン ・ 条件にあう求人が✉️で届く | マイペースで就活したい人 転職後のフォローが充実 | 詳細 ▷ |
好きなことをする
プライベートで好きなことがあれば、それに没頭するのはおすすめです。
理由は2つです。
- 仕事を忘れられる
- 副業につながる
私は文章を書くのが好きで、クラウドワークス やSNSで書き続けていたら、ライターとして依頼をもらえるようになりました。
好きなことは、どこかでなにかの縁がつながる可能性があります。
【結果】理想の職場に近づいた
「パートの掛け持ちをしてから正社員になる」作戦は、思った以上にうまくいきました。
恵まれた職場で正社員になるまでの経過
経過は、以下の通りです。
新卒で働いた歯科医院でパワハラをうけて病む
↓
半年間、療養&休職して退職
↓
2ヶ所の歯科医院(A・B)で、週2日ずつ働き始める
↓
半年後、もう1ヶ所の歯科医院(C)で週1パートを追加
↓
2年間パートの掛け持ち
↓
この間、Aを退職・新しくD歯科医院で週1パート・C歯科医院の日数を1日増やす
↓
C歯科医院に正社員で就職(現在10年目)
2年間で4回転職活動をして、4つの歯科医院でパートとして働きました。すべて転職サイトで見つけた求人です。
結果、C歯科医院の雰囲気が合っていると実感します。
C歯科医院の先生が熱心に誘ってくださったこともあり、意を決してC歯科医院で正社員で働かせてもらうことに。
復帰してから3年間かかりましたが、働きやすい職場が見つかりました。
B歯科・D歯科の方からも、「いつでも戻ってきてね」とありがたいお言葉をいただいています。
歯科医院選びはガチャ|避けるべき求人
私は今、ホワイトな歯科医院で働いています。
- 穏やかな院長 & 優しいスタッフ
- 18:00おわり(残業は分単位で支給)
- いつでも有給とれる
- 社会保険・厚生年金
- 退職金あり
求人情報をみまくって、エージェントから情報を集めまくって、ビビりなので、パートの掛け持ちから始めました。
ちなみにパート掛け持ち時代の年収は、合計で約280万円。
(詳しくは、【リアル】5年目の歯科衛生士の給料を公開します|年収を上げる方法は? をご覧ください。)
自分に合った歯科医院を見つけられるかは運もあります。まさに歯科医院ガチャ。
できる限り情報を集めて、「やばい歯科医院を事前に避ける」のが大切です。
✔︎ 避けた求人
- 6ヶ月以上掲載されている
- スタッフの在籍期間が1年未満
- 就業規則が存在しない
- 電話対応が適当
転職エージェントにリサーチしてもらいましたが、連絡のしつこい転職エージェントも避けました。
ホワイトな職場に就職できたのは「運」も大きいですが、「しっかりリサーチしたこと」もよかった…と感じます。
働きやすい職場を見つけるには、自分にあった転職エージェントを利用するのも重要です。
ブラックな職場を避ける方法は【転職4回の歯科衛生士が実践】転職先の探し方5つ!失敗しない歯科医院選びのコツとは?で紹介しています。
つらい職場をやめてよかった
いまは、新卒で働いた歯科院がなんだったんだろうと思うくらい、恵まれた職場で働いています。
✔︎ 今の職場の特徴
- 訪問歯科メイン
- 優しい神院長
- 悪口をいうスタッフがいない
- 残業しないで全員サッサと帰る
- 新卒時より年収が200万円アップ
先生たちは笑顔が多く、至らない私のことも褒めてくれます。
自己肯定感が上がり、最近は歯科衛生士の仕事も好きになってきました。
わたしもみんなに優しくありたい。
歯科衛生士になって10年ですが、つらい職場をやめてよかった…と心から感じています。
»【リアルな年収を公開】歯科衛生士の10年目の給料はどれくらい?3・5・7年目と比較した結果
歯科衛生士は不足しています
いま歯科業界では、歯科衛生士が足りていません。
つまり、歯科医院を選ぶことができる時代です。つらい職場でガマンする必要はありません。
とはいえ、歯科衛生士の求人は大量にあるので、ハズレ(合わない歯科医院)もあります。
余裕のある人は、私のように、複数の歯科医院を掛け持ちするのがおすすめです。
今は、職場の雰囲気をリサーチしてくれる転職サイトもあるので、活用する価値はあります。
理想の職場を見つけるには?
理想の職場を探すには「希望条件」をしっかり決めつつ、良質な求人情報を集めるのが重要です。
希望条件を決める
以下の要件から、自分の理想を決めるのが大切です。
- 勤務時間
- 給料
- 勤務形態(正社員orパート)
- 場所
- 休日
- 院内の雰囲気(のんびり・ガツガツ)
当たり前のように思えますが、しっかり決めている方は意外と少ないです。
条件にあう歯科医院がなければ、少しづつ修正していけばよいので、まずは理想の条件を決めてしまいましょう。
私は、パートの掛け持ちから正社員になりましたが、パート探しもまずは「条件」を決めて入念に行いました。
効率的に求人をさがす
職場を探す手段としては、ハローワーク・友人の紹介・転職サイト…の3つがあります。
中でも、歯科衛生士むけの転職サイトを活用するのは有効です。
とくに、転職サイトに登録してエージェントにサポートを依頼するのは以下の理由からおすすめです。
自分に合った環境がみつかる確率がグッとアップします。
✔︎ 転職エージェントを利用すべき理由
- 非公開の求人にアクセスできる
- 面接・見学の日程調整や給料の交渉を代行してくれる
- 履歴書の添削や面接対策をしてくれる
- キャリア全般の相談ができる
- 利用はすべて無料
これらを自分でやろうとしたら大変です。
「〇〇の条件で働きたいんだけど、いい求人ありませんか?」こう聞いてみるだけでも、考えもしなかった選択肢が出てくるかもしれません。
私はエージェントに「訪問歯科」を提案されて、長く働ける職場をみつけました。
納得しなければ転職しなければ良いだけなので、転職活動はノーリスク。エージェントを活用しない手はないと思います。
「転職に不安を感じている人」「いまの職場で報われる未来が見えない人」は、気軽に相談してみてください。
実際に利用した転職エージェントは、以下の通りです。利用料も一切かからないので、安心して利用してみてください。
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とくにデンタルワーカーは、年間転職成功者3万人を誇る転職サイト。
給与交渉・人間関係のリサーチ・面接の同行サポートがあるのは、他の転職エージェントにはない強みです。
私も、デンタルワーカーが「院長の人柄」を教えてくれたおかげで、穏やかな職場でのびのび働いています。
強引に転職をすすめられることもないので、転職に不安のある歯科衛生士さんにぴったりの転職サイトです。
デンタルワーカーの口コミ・評判を詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
» 口コミ・評判|デンタルワーカーを徹底レビュー【歯科衛生士が転職成功する近道】
歯科衛生士に向いてない人は?【乗り越え方も解説】
一般的に「歯科衛生士に向いてない人」は次のとおりです。
- 集中力が持続できない
- 日々の振り返りをしない
- 仕事にやりがいを感じない
- 血が苦手
- 不器用
- コミュニケーションが苦手
とはいえ当てはまるからといって、歯科衛生士としてダメなわけではありません!
働く環境によって、大きく変わります。
集中力が持続できない
歯科衛生士は、患者さんの健康に携わる仕事。仕事が終わるまで、集中力が必須です。
労働時間が長いケースもあります。
集中力が持続できないと、事故につながることも。集中力を持続することは大切です。
集中力を持続させるためには?
集中力がもたない人は、集中できる環境で働くことが大切です。
集中できる環境は個人差がありますが、例えば「勤務時間の短い職場」「しっかり教えてくれる職場」です。
仕事の前日はよく睡眠をとり、体力がある状態で仕事に臨むのも効果的です。
日々の振り返りをしない
歯科衛生士として仕事していると「怒られた」「クレームを受けた」「失敗した」といったことが起こります。
振り返りをしないと、成長できません。
振り返りを日常化するには?
その日の「よかったこと」を振り返るのがおすすめです。
まずは自分を褒めてから、「反省点」の振り返りをしましょう。
マイナス点ばかりの振り返りは、気持ちが下がるだけになってしまいます。
仕事にやりがいを感じない
やりがいを感じないなら、向いていない仕事かもしれません。
とはいえやりがいを感じないのは、職場環境が原因のことも多いです。
仕事にやりがいを感じないなら
職場の環境によってやりがいを感じないなら、転職を検討するの1つの選択肢です。
環境を変えると、やりがいを感じて楽しくなるケースも。
分野を変えたり(一般 → 矯正、美容 → 訪問など)、他業種に転職した人もいます。
「やりがい」を求めずに、淡々と仕事している人もいます。割り切っていて、アリだと思います。
血が苦手
血が苦手なのは、キツイです。
スケーリングや抜歯で、血を見る機会は多いからです。
血が苦手なら?
血が苦手でも、慣れてくる人も多いです。様子を見つつ、続けてみてもよいかもしれません。
どうしても血が苦手な人は、矯正歯科・行政での保健指導・企業といった、観血処置の少ない職場を探してみてください。
不器用
器用な人に比べると、不器用な人は歯科衛生士に向いていません。
診療補助が下手だったり、うまく歯石が取れなかったり…
私は、バキューム位置やライトの当て方で怒られました。
不器用な人はどうする?
不器用でも、経験を重ねるうちにできるようになるケースはかなり多いです。
そのため、一定期間は練習してみてもよいかもしれません。
得意なことを見つけるのも自信になります。
コミュニケーションが苦手
患者さんへの説明やスタッフ間の連携など、歯科衛生士は他人とのコミュニケーションが必要です。
とはいえ「説明がうまく伝わらない」「優先順位がわからない」といった悩みを抱える方は多いです。
コミュニケーションは慣れてくる
医院の中のコミュニケーションは、「誰と何について話せばよいか」が大体、決まっています。
そのため、何度もコミュニケーションをとるたびに、少しづつ慣れてきます。
向いてない人が適正を身につけるには?
向いていない人は「自分に自信をつける」ことで、仕事がやりやすくなります。
自信をつけるためには、「自己肯定感が下がらない職場で働く」ことが重要です。
- スタッフの人間関係がよい
- 院長が理不尽に怒らない
- 休みや給料がしっかりしている
このような環境で働くだけで、モチベーションも上がり、経験を積んでスキルも上がります。
職場に信頼できる人がいると、モチベーションが700%アップするという研究も。
私は「向いてない要素」にほとんど当てはまりますが、働きやすい職場で仕事できているのでなんとかやれています。
歯科衛生士に向いていないのではなく、「職場の人間関係が悪いだけ」というケースも多々あります。
「職場を変えながら、自分にあった環境をみつける」のは有効な手段です。
【就職に関する考察】歯科衛生士をやめることに関してのあれこれ
辞めたい時の考え方、転職する際に気を付けるべきポイント・失敗しないためのアドバイスを紹介します。
健康が大事
なによりも自分の健康が大事です。健康であるからこそ、働くことができます。
とくに病む理由は、人間関係。本当に気をつけてください。
わたしはメンタルを病んで休職してから、無理をするのは辞めました。
ブラックな環境ほど、頑張りすぎて病んでしまうケースも多いです。
健康を守るには、ちいさな違和感を見逃さず、時に逃げることが重要です。
歯科衛生士に向いている人の特徴
歯科衛生士に向いている人の特徴を紹介します。
- 人の役に立ちたい
- 人と関わるのが好き
- 臨機応変に対応できる
- 体力がある
- 細かい作業が得意
人の役に立ちたい
歯科衛生士は患者さんや歯科医師をサポートするために、必要不可欠な仕事です。
「人の役に立ちたい」と思う人にとっては、やりがいを感じられる職業です。
人と関わるのが好き
患者さんだけでなく、歯科医師・歯科助手・技工士さんなど、色々な人と関わります。
「会話が得意な人」「女性が多い場でも大丈夫な人」も向いています。
臨機応変に対応できる人
仕事中は予期せぬ出来事が起こります。
状況に合わせて、冷静に判断できる能力が高い人は、歯科衛生士に向いています。
体力がある
歯科衛生士は体力勝負な側面があります。
長時間同じ姿勢だったり、朝早くから夜遅くまで仕事するケースがあるからです。
体力がある方が歯科衛生士には向いています。
細かい作業が得意な人
検査やスケーリングなど、口の中で細かい作業します。
手先が器用だと、正確に作業することができます。
最初は向いていなくても、仕事をすることで向いていると感じるケースも多いです。
退職理由|歯科衛生士を辞めた理由は何?
歯科衛生士の退職理由は、以下の通りです。
- 人間関係のストレス
- 給料が悪い
- 仕事内容が合わない
- ライフイベント(出産・引越し・介護)
残業代が出ない・有給が取れない…といった職場もありました。
「向いてないと気づいた」「他にやりたいことがある」というポジティブな理由もあります。
働く環境、大事です。
»【歯科衛生士の退職理由TOP5】面接で好印象を与える転職理由を例文付きで紹介
円満に退職するには?
雇用契約書にかいてある期間を設けると、基本的には円満に退職できます。
院長に「直接・理由を添えて」伝えるのもコツです。
円満に退職できない場合は、家庭の事情などの「嘘」というか「言い訳」も必要になるケースもあります。
詳しくは、歯科衛生士が円満に退職する5つの手順【伝え方は大事】 で解説しています。
一年目(新卒)だけど辞めたい
新卒なのにやめていいのか不安になりますよね。
私は、新卒で就職した歯科医院で病み、退職しました。
新卒で辞めた経験のある私なりの基準を紹介します。以下の当てはまるなら、退職を検討すべきです。
✔︎ 新卒の歯科衛生士が退職する基準
- スキルアップが期待できない
- 雇用契約書・就業規則がない
- 人間関係が最悪
ブラックで人間関係のストレスがあると、なんで働いているのか意味がわからなくなります。
» 歯科衛生士1年目で辞めたい!新卒で辞めた方がいい3つの基準【転職はあり?】
試用期間でやめたい
試用期間は、ある意味スムーズに辞められるチャンスです。
どうしても合わないときは、早めに見切りをつける勇気も大切です。
✔︎ 試用期間で辞める基準
- 違和感が強い
- 雇用条件が違った
- いじめ・ハラスメントを受けている
上記のケースは、試用期間でやめる基準だと考えます。
» 歯科衛生士が試用期間で辞めるべき3つの基準!退職するデメリットは?
1ヶ月で辞めたい
知り合いは、1ヶ月で辞めていました。結局は、自分の健康を守るためです。
以下のようなデータもあります。
- 約75%の歯科衛生士は転職経験があり
- 平均の転職回数は2.5回です。
- 新卒の歯科衛生士は、3ヶ月で30%が退職(うち、1ヶ月で辞めるのが75%)
ぶっちゃけ転職先なんて山ほどあります。働きやすい理想の医院を探しましょう。
「歯科医院を1ヶ月で辞める基準」や「1ヶ月で辞める衛生士の割合」は、1ヶ月で仕事を辞めたい歯科衛生士の進むべき道! をご覧ください。
パワハラを受けたら?
パワハラを受けている場合は、以下の対策が考えられます。
- 周りに相談する
- 職場の改善を目指す
- 職場を変える
- 法的措置をおこなう
パワハラの受けている劣悪な環境にいると、いずれメンタルを病んでしまいます。
できることから早めに対策するのが重要です。
詳しいパワハラ対策や事例は、【知らないと損】歯科医院で働く歯科衛生士が知るべきパワハラの6類型と対応策!を参考にしてください。
辞めさせてくれない場合は?
やめたいのにやめさせてもらえないケースもあります。
結論、日本では、労働者が退職の意思を示せば必ず辞められます。
わたしも「後任を連れてこい」などと言われ引き止めを受けましたが、勇気をもって意思表示しました。
具体的な手順は、歯科衛生士が引き止めを振り切る2つの方法 の記事をご覧ください。
やめたいときに、やめられます。
すぐ辞めたいなら?
本来は、雇用契約書の期限(例えば2ヶ月前)で退職すれば、波風が立ちません。
しかし、もう本当に限界で今すぐやめたいときにやめられる方法があります。
それは「退職代行」を使うこと。
自分が連絡することなく、即日でやめられます。
コストは3万ほどかかりますが、残業代や有給の交渉も代行してくれるので、実質無料でできるケースも。
おすすめの退職代行は、うつ病回避|メンタルやられた歯科衛生士は退職代行で即日退職しよう でまとめています。
無料相談できるので、メンタルがギリギリのときは、検討してみてください。
転職エージェントを使うとしつこいのでは?
しつこい転職エージェントさんは存在します。
歯科衛生士を転職させることで、転職会社に収益が発生する仕組みだからです。
「電話がしつこい」「希望に合わない医院を紹介される」といったケースも。
とはいえ、私は知り合いのツテもなかったので、転職するたびにエージェントを利用しました。
条件をかなり厳しくしたり、連絡手段をメールにしたりして、必要な情報だけをもらえるようにしました。
個人的な連絡先を要求されたときだけは、エージェントを変えてもらったことも。
一方で、待遇のよい求人を紹介してくれたり、内部の人間関係を事前にリサーチしてくれるので、うまく活用したいのも確かです。
活用方法は【相性で選ぶべき】歯科衛生士向け転職エージェントおすすめ5選!デメリットと評判も紹介 で紹介しています。
歯科衛生士はやめて何してる?
やめたあとの進路は様々です。友人にリサーチしました。
✔︎ 歯科衛生士をやめた後の進路
- 専業主婦
- 一般企業で事務
- 飲食店勤務
- ネイルサロンに勤務
- アパレルに就職
- 介護施設に就職
- 専門学校(看護師・技工士)に進学
歯科衛生士に復帰するケースもあります。
歯科衛生士の離職率は?
歯科衛生士の離職率に関するデータは以下の通りです。
- 転職経験あり:76.4%
- 転職2回以上:55%
- 平均在籍期間:6年
社会全体の転職経験率は52.5%、転職2回以上 25%、平均在籍期間12.1年。
歯科衛生士の離職率は高めです。
歯科衛生士が足りないのはなぜ?
歯科衛生士が足りない原因は、次の要因が考えられます。
- 歯科医院が増えている
- 離職率が高い
- 就業歯科衛生士の人数は50%
歯科衛生士の免許保有者は29万人ですが、実際に歯科衛生士として働いている人(就業歯科衛生士)は14万人。
そのため、歯科衛生士を求める歯科医院に対して、歯科衛生士の数は足りません。
歯科衛生士の理想の働き方は、理想の職場をみつけること
今回は、歯科衛生士をやめたいアラサーDHが、理想の働き方を独断と偏見で紹介しました。
結論をまとめます。
- 業務が嫌い・患者さんと接するのがイヤなら、歯科衛生士をやめる
- 職場の人間関係・労働条件がイヤなら、職場を変える
- まずはパートを掛け持ちして、良さげなところで正社員として働く
私個人の意見としては、「理想の職場をみつけることは、理想の職場を見つけること」だと強く感じます。
求人はたくさんあり、「歯科医院ガチャ状態」になっているため、自分にあう職場を一発で見つけるのは難しいです。
複数の歯科医院で働いたり、事前にリサーチしてから転職したり…を心掛けることで、理想の職場に近づけます。
「いまの歯科医院が働きにくい」「いい医院を見つけたい」という歯科衛生士は、できることから行動してみてください。
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