歯科衛生士として働く日々の中で、ふと「私、この仕事に向いているのかな?」と不安に感じることはありませんか?
毎日患者さんと向き合い、専門的な技術を駆使しながらも、何かがしっくりこないと感じる瞬間があるかもしれません。
✔︎ この記事を書いたひと
私は新卒で働いた歯科医院を1年で辞めたり、メンタルの状態が悪く休職した経験があります。
その度に「向いてない」と感じながらも、何度か転職を繰り返し、なんとか歯科衛生士として働いています。
この記事では、歯科衛生士に向いてないと感じる具体的な理由や特徴、そしてその対策について詳しく解説します。
この記事が、歯科衛生士としての適性に悩むあなたの不安を解消し、次のステップに進むための助けとなれば幸いです。
■ もくじ
歯科衛生士に向いていない人の特徴10選
歯科衛生士に向いてない人の特徴は、次のとおりです。
✔︎ 歯科衛生士に向いてない人の特徴 10選
- コミュニケーションが苦手
- 細かい作業が苦手(不器用)
- 忍耐力・集中力がない
- 精神的に弱い
- 几帳面でない
- 体力がない
- 日々の振り返りをしない
- 仕事にやりがいを感じない
- 血が苦手
- 柔軟に対応できない
歯科衛生士の主な仕事は「保健指導」「歯科予防処置」「診療の補助」。
とはいえこれ以外にも、人間関係や待遇などの職場の環境によって「向いてない」と感じてしまう要素は多いです。
コミュニケーションが苦手
歯科衛生士に向いていない人の一つの特徴は、コミュニケーションが苦手なことです。
歯科衛生士は患者とのコミュニケーションが不可欠な職業。説明だけでなく、安心感や信頼を与える能力が求められます。
口コミサイトでネガティブな評価も受けるケースも。
コミュニケーションが苦手だと業務がスムーズに進まず、ストレスが増大します。
自己改善の努力が必要です。
細かい作業が苦手(不器用)
細かい作業が苦手な人は、歯科衛生士に向いていないといえます。
細かい作業に苦手意識があり自信を失うケースや、誤った施術をしてしまって退職を考える歯科衛生士も。
細かい作業が苦手な場合、業務遂行に困難を感じやすく、適性がないと感じることが多いです。
忍耐力・集中力がない
歯科衛生士の仕事には忍耐力・集中力が求められるため、すぐに諦めてしまう人は不向きです。
忍耐力や集中力がないと、患者に対するケアが雑になり、信頼関係を築けません。
院長やスタッフとの関係にも、忍耐が必要なケースもあります…。
歯科衛生士の業務において、忍耐力・集中力は必要です。
精神的に弱い
精神的に弱い人は、歯科衛生士の仕事に向いていない可能性があります。
歯科衛生士は患者からのクレームや忙しい勤務環境など、精神的に厳しい場面が多々あります。
緊張感が高くストレスフルな状況が続くため、精神的に弱いとストレスに耐えられず、仕事を続けるのが困難になります。
ストレスによって体調を崩し、休職や退職を選ぶ歯科衛生士が少なくありません。
とにかく無理は禁物。なによりもあなたの健康が大事です。
精神的に弱い場合は、働きやすい環境を探すといった対策が必要です。
几帳面でない
几帳面でない人は、歯科衛生士には向いていません。
歯科衛生士の仕事は、歯石除去やポケット計測など正確さが求められます。
薬品の取り扱いや器具の消毒でも正確性に欠けると、患者の健康に影響を及ぼす可能性があります。
患者さんの連絡や院内の細かいルールでも、几帳面な人の方が業務がスムーズに進みます。
几帳面でない人は、正確さが求められる業務に適応するのが難しく、向いてないと言えます。
体力がない
体力がない人も、歯科衛生士には向いていない可能性があります。
歯科衛生士の仕事は立ち仕事が多く、勤務中は動き回るケースも多いからです。
長時間の立ち仕事で腰を悪くした歯科衛生士が、体力不足を理由に退職したケースがあります。
体力に自信がない場合、歯科衛生士の仕事は身体的負担が大きくなり、健康を損なう可能性も。
体力がない人は、歯科衛生士の業務を遂行するのが難しく、向いていないと言えます。
日々の振り返りをしない
日々の振り返りができない人は、歯科衛生士に向いていません。
歯科衛生士として仕事していると「怒られる」「クレームを受ける」「ミスする」といったことが起こります。
振り返りをしないと、同じミスを繰り返しやすくなります。
医療の進歩に合わせて、新しい知識や技術を習得する必要があります。
仕事にやりがいを感じない
やりがいを感じないために「向いてない」と感じるケースがあります。向いている仕事が他にあるのではないか…と。
やりがいは求めず、「生活のため」として割り切って仕事している歯科衛生士もいます。
血が苦手
血が苦手で、「向いてない」と感じることも。
スケーリングや抜歯の補助など、血を見る機会は多いので、血が苦手な人はキツいです。
私は流れている血を見すぎると、具合が悪くなります…。
慣れてくる場合も多いですが、血が平気な人に比べると、歯科衛生士には向いていないかもしれません。
柔軟に対応できない
柔軟性がないと歯科衛生士には向いていません。
日々、予想できない出来事やハプニングが起こるからです。
突発的な出来事にも、臨機応変に柔軟に対応することが求められます。
✔︎ 参考記事(歯科衛生士の退職基準)
向いてないと感じたときの対処法
向いてないと感じたからといって、落ち込んだり、すぐに辞めたりする必要はありません。
誰にでも弱点はありますし、対策することができます。
弱点の克服に挑戦する
弱点を克服できれば、「向いてない」と感じる原因がなくなります。
例えば、以下のような対策です。
- コミュニケーションが苦手なら、「積極的に話しかける」「コミュニケーションの本を読む」
- スキルが不安なら、練習回数を増やしたり、先輩に聞いてみる
- 精神的に弱いなら、同僚にサポートをお願いしたり、メンタルに関する本を読む
これらは一例ですが、弱点を克服できれば「向いてない」が「向いている」に変わることもあります。
期間を決めて今の仕事を続けてみる
時間が経つと、慣れてくる可能性があります。
場数を踏むことで、経験値が上がります。
また期間を決めることで、合わない環境でズルズル働いてしまうリスクを下げられます。
先輩や同僚に相談してみる
客観的な視点から、アドバイスや意見をもらうことで、新しい気づきが生まれます。
職場に相談できる人がいなければ、友人や家族に相談してください。
身近な人に相談しにくい場合は、転職エージェントにも相談可能です。
歯科衛生士向けおすすめ転職エージェントは、以下の記事で解説しています。ぜひご覧ください。
まとまった休みを取る
休みをとって職場から距離をおいてみるのもおすすめです。
まとまった休みが無理なら、数日間でも構いません。
数日の休みすら取れないなら、何かがおかしいと思います。
院内で異動を希望をする
大きめの医療法人に限りますが、分院に異動するのも対策の一つです。
人間関係が変わり、環境がリセットされます。
いま働いている環境が自分に合っていないだけの可能性もあるので、一つの手段として考えてみてください。
転職を視野に入れる
思い切って環境を新しく変えてみるのも、解決法の一つです。
このままだと健康を害するレベルなら、転職活動を視野に入れるべきだと思います。
転職の方法は転職サイト・転職エージェント、ハローワーク、友人の紹介などがあります。
ブラックな環境を避けたい方は、「職場の探しのコツ」を参考にしてみてください。
転職活動は無料ですぐに始められるので、求人のチェックだけでもしておくのはおすすめです。
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「向いてない…」と感じた時に筆者がためした方法
転職を4回経験した歯科衛生士の私が「向いてない」と感じた時にためした方法を紹介します。
私は、新卒で働いた歯科医院で院長から「怒鳴られる」「ものを投げられる」などのパワハラを受けました。
結果、メンタルを病んで休職しました。
そのため「ストレスの少ない環境で、自分の能力を最大限に発揮できる職場で働きたい」と感じ、以下のことをためしました。
- 事前に徹底リサーチする(転職エージェントの情報やホームページのブログなど)
- まずはパートで働く(職場の様子をみるため)
結果として、3箇所でパートを掛け持ちして、その中で1番自分にあった職場で3年後に正社員になりました。
このあたりは、以下の記事でまとめています。
私はいまもメンタル劇弱で、血も苦手です。
でも周りの人に恵まれてなんとか歯科衛生士としてやれています。「人間関係のあう職場」で働くのって大事だと痛感しています。
まとめ
この記事では、「この仕事、向いてない…」と感じた歯科衛生士の10個の特徴と対処法を紹介しました。
✔︎ 歯科衛生士に向いてない人の特徴 10選
- コミュニケーションが苦手
- 細かい作業が苦手(不器用)
- 忍耐力・集中力がない
- 精神的に弱い
- 几帳面でない
- 体力がない
- 日々の振り返りをしない
- 仕事にやりがいを感じない
- 血が苦手
- 柔軟に対応できない
ストレスの少ない環境で働くことで、自己肯定感が高まり、前向きに日々の仕事に取り組むことができるようになります。
安定した職場で働ければ、心身ともに健康で充実した生活を送ることもできます。
この記事があなたの不安を解消し、新たな一歩を踏み出すための助けとなることを願っています。
✔︎ 参考記事(歯科衛生士の退職基準)