- 副業してみたいけど、やってもいいの?
- 正社員の副業は禁止って本当かな…
- 「副業していいのか確かめる方法」や「合法的に副業する方法」を教えてほしい
副業に興味をもった歯科衛生士さんが規則やリスクが心配で「副業していいのかな?」…と不安になるケースは多いです。
「就業規則で禁止されているのでは?」「副業がバレたら解雇されるのでは?」と二の足を踏んでいる人も。
✔︎ この記事を書いたひと
結論、歯科衛生士でも条件によっては副業が可能です。
この記事では、歯科衛生士の副業禁止について解説しながら、実践的な対策を紹介します。
私は、歯科衛生士のパートに加えて、ライターの副業をしています。
この記事を読むことで、歯科衛生士として安心して副業を始めるための具体的な手順や考え方が理解できるようになります。
■ もくじ
【副業禁止?】歯科衛生士は副業していいの?
副業していいかどうかは、働いている属性(正社員orパート)と「職場の環境」に大きく影響を受けます。
結論:環境と職場によって変わる。就業規則をチェックしよう
副業の可否は、歯科医院の就業規則がひとつの指針です。
就業規則とは労働条件や職務のルールを定めた書類。職員なら誰でも閲覧できる状態にしておかなければなりません。
必ず就業規則を確認しましょう。
「就業規則」ではなく「雇用契約書」に書いている場合もあります。
正社員は副業禁止の規定がある場合が多く、パートや非常勤であれば問題ないケース多いです。
- 正社員:歯科医院次第
- アルバイト:基本的に副業OK
歯科医院が副業を禁止する理由は、つぎの理由が懸念されるからです。
- 本業への影響
- 情報漏洩の心配
- 問題が起こったときの職場への影響
とはいえ、いまは国が副業を後押しする時代。
厚生労働省の副業・兼業の促進に関するガイドラインによると、以下にように明記されています。
副業・兼業を希望する場合にも、まず、自身が勤めている企業の副業・兼業に関するルール(労働契約、就業規則など)を確認し、そのルールに照らして、業務内容や就業時間等が適切な副業・兼業を選択する必要がある
副業を始める前に、職場の就業規則をチャックし、必要に応じて相談するのがポイントです。
職員10人以上の職場は就業規則があるはず
職員10人以上の職場では「就業規則」の設置が義務です。
もし存在しないなら、ブラックかも…
逆に職員9人以下の歯科医院では、就業規則が存在しないことも多いです。
就業規則がないのは「副業OKなのか副業禁止なのかわからない」という宙ぶらりんな状態。
そのため、院長の考え方の影響は大きいです。
個人の裁量ひとつなので、 院長の人柄や院長との信頼関係にも影響されます。
»【ブラックな職場の特徴あり】歯科衛生士が失敗しない歯科医院選びのコツとは?
正社員の歯科衛生士でもOKなケースがある
正社員でも、副業がOKのケースがあります。
働き方改革の法改正により、柔軟に対応をする歯科医院も増えています。
✔︎ 例
- そもそも副業規定がない
- 他院でのパートは禁止だが、他業種や個人事業はOK
- 就業規則に副業禁止と書かれていても、本業に支障が出ないことを条件に副業を許可している
後々のトラブルを防ぐため、院長に相談しておくのがおすすめです。
正社員でも副業が可能なケースがあるため、本業への影響を最小限にする工夫が求められます。
パート・非常勤の副業は問題なし
パート・非常勤で働いている歯科衛生士さんは副業OKです。
勤務の時間以外に掛け持ちで働こうが何をしようが、干渉する権利はありません。
✔︎ 例
・他の歯医者と掛け持ち
・週3日パートで働き、残りは記事執筆
掛け持ちもは業種も問題なし。
パート・非常勤の歯科衛生士であれば、副業の自由度が高いため、問題なく副業を行えます。
副業が禁止の歯科衛生士もいる
公務員の歯科衛生士は副業が禁止されている可能性が高いです。
国家公務員法第103条・第104条、地方公務員法第38条により、副業やWワークが禁止されているからです。
保健所や行政、国立病院のような機関です。
一部の地方自治体では公益性の高い地域貢献などに限り副業許可がおりるケースも。
基本的に、公務員の歯科衛生士は副業が禁止されているので注意が必要です。
副業していいのか確かめるシンプルな方法
副業は法律で認められていますが、安易に始めるのはNGです。
院長に相談・確認してください。
事前確認は重要
事前に、職場の就業規則や雇用契約を確認することが必須となります。
相談を通じて副業を許可されるケースも多々あります。
確かめる方法の例文
一番シンプルで一番確実なのは院長に「直接聞く」です。
✔︎ 就業規則がある場合
✔︎ 就業規則がない場合
副業したい理由を聞かれた場合は、個人情報の許せる範囲で教えても問題ありません。
「副業の内容」「目的」「費やす時間」を共有すると、理解が得られやすいこともあります。
- ちょっと生活の足しにしたい
- 趣味で△△をやっていまして…
- 休日を有効活用したいと思いまして…
本業には影響しない旨を伝えると効果的です。
院長に確認する前に、周りのスタッフに聞いてみるのも一つの手段です。
新しい情報が入ってくる可能性もあります。
- ◯◯さんはSNSで副業してるらしい
- ◇◇さんは派遣のバイトを掛け持ちしてるよ
- 院長に言えば全然オッケーしてもらえるんじゃないかな
余計な詮索をされる可能性もあるので、信頼できる人だけに聞いてみましょう。
歯科衛生士が副業を始める際の法的手続きと社会保険
歯科衛生士の副業に関する法的な手続きと社会保険について解説します。
法的な手続き
副業での収入が年間20万円を越える場合、確定申告が必要です。
手続きを忘れると、延滞税などがかかることがあります。忘れずに確定申告してください。
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社会保険と副業の関係
本業で社会保険に加入していて、副業でも以下の加入要件を満たす場合、手続きが必要です。
- 1週間の労働時間が20時間以上
- 月額賃金が88,000円以上(残業代・賞与等は含まない)
- 2カ月を超える雇用の見込みがある
- 学生ではない
- 勤務先の従業員が51人~100人
加入条件を満たしている場合は、社会保険に二重加入することが必要です。
具体的には、事象発生から10日以内に年金事務所に「健康保険・厚生年金保険 所属選択・二以上事業所勤務届」を提出します。
» 日本年金機構:複数の事業所に雇用されるようになったときの手続き
手続きを間違うと、年金支給額に影響が出る可能性があります。
加入条件を満たしているかを確認し、必要書類の提出を行うことが大切です。
歯科衛生士が副業する際のリスク
歯科衛生士が副業する際に抱えるリスクを解説します。
本業への影響
体力的・精神的に負担がかかり、本業に影響する可能性があります。
労働時間が増えたり、集中力や体力が分散されることにより、本業でのパフォーマンスが低下するケースが多いです。
ミスを繰り返したり、居眠りした例も耳にしたことがあります。
本業に影響が出ないように、時間管理や体調管理が重要です。
就業規則に違反するとどうなるか?
副業禁止の就業規則に違反すると、減給・懲戒処分・懲戒解雇のようなリスクを伴います。
副業を行う際は必ず就業規則を遵守し、事前に院長へ相談し許可を得ることが重要です。
バレるリスクはある
こっそり副業を始めても、バレてしまうリスクはあります。
- 誰かにみられる
- 誰かに話してしまう
- 勤務態度に出る
- 税金(住民税)が増加する
他の従業員から情報が漏れたり、噂が広まるケースもあり、完全にバレない方法はありません。
税金の対策は、歯科衛生士の副業がバレる理由 5選【バレない方法とバレたときの対処法】で解説しています。
副業が禁止されている状況での活動はリスクが高いため、慎重な判断が欠かせません。
あきらめない!歯科衛生士が副業禁止でも副業するための対策2つ
「就業規則で副業がダメ」「こっそり副業してもバレたときが不安」…。
それでも「将来のために貯金したい」「収入の柱を増やしたい」という人は、次の2つの方法がおすすめです。
相談・許可をとる
就業規則で副業が禁止されている場合でも、事前に相談し、院長から許可をもらうことで副業が認められる可能性があります。
本業に支障がなく、あらかじめ許可を取ることで副業が認められるケースはわりと多いです。
私も事前に相談しましたが、既に許可をもらって副業をしている同僚がいました。
相談するのは勇気がいりますが、許可さえ取れれば堂々と副業できます。頑張ってみて下さい。
ちなみに副業するときは、自分自身に負担がかからないようにするのがおすすめ。
例えば歯科衛生士として副業する場合も、週1くらいからのパートが人気です。
※ 登録後に非公開求人が見られます
転職する
副業をしたいのに許可が得られない場合、「転職する」という手もあります。
国が副業を推進しているので、副業OKの歯科医院は増えてきました。
大々的に「副業OK 」をうたっている歯科医院は7件に1件ほど。
とはいえ、転職そのものは大変なので躊躇してしまいますよね。
まずは「今の職場で得られる給料・時間・経験」と「転職先で得られる給料・時間・経験」を比べてみてください。
その上で、自分の人生がどちらが良いのかな?とイメージしてみましょう。
転職には時間がかかるので、職場のチェックや比較をしながら慎重に検討してください。
私が実際に使った転職エージェントを載せておきます。無料で利用できるので、安心して使ってみてください。
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歯科衛生士向けおすすめ転職エージェントの詳細は、以下の記事をご覧ください。
歯科衛生士におすすめの副業
歯科衛生士の副業は、専門知識を活かすか、時間の柔軟性がある仕事が最適です。
1番の人気は、歯科医院でのパートです。
経験を積みつつ、確実に収入を増やすことができます。
また歯科衛生士の知識は、健康・美容・教育分野で活かすことができるため、記事執筆・SNSでの健康関連商品の販売なども人気です。
歯科衛生士におすすめの副業は、以下の記事で解説しています。自分に合った副業を探してしてみてください。
まとめ:安心して副業を始めましょう
今回は歯科衛生士の副業について解説しました。
副業を始める際は、まず就業規則を確認し、リスクと対策を考えることが必要です。
具体的には以下を満たすことで、歯科衛生士として安心して副業できる可能性は高まります。
- 就業規則の確認:副業が禁止されているか、許可される条件を確認
- リスクの理解と対策:違反時のリスクを把握し、事前に許可を得るか転職を検討
- 法的手続き:確定申告や社会保険などの手続きを確認・実施
- おすすめの副業:専門知識を活かすか、時間の柔軟性がある仕事がおすすめ
最近は少しでも収入を増やすために、副業を考える歯科衛生士さんは増えてきました。
リスクを最小限に抑えながら副業を成功させ、歯科衛生士としてのキャリアと収入を両立する未来を目指しましょう。
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