- 歯科衛生士に「ならなきゃよかった」と感じている…
- 向いてない!辞めたい!もう無理かも…
- こんな時、どうしたらよいか教えてほしい
歯科衛生士として仕事を続ける中で、「歯科衛生士にならなきゃよかった」と後悔していませんか?
歯科衛生士は歯科医院という狭い空間で働くため、「人間関係の悪さ」や「待遇への不満」を感じやすい職業です。
すべてとは言いませんが「ならなきゃよかった」と感じている歯科衛生士は多いと考えられます。
この記事では、歯科衛生士にならなきゃよかったと感じる理由や対処法について解説します。
✔︎ この記事を書いたひと
わたしは歯科衛生士になったことを後悔しながら働いた結果、メンタルを病んで半年働けなくなった経験があります。
そのため「ならなきゃよかった」という気持ちを放置するのは危険です。
歯科衛生士として「仕事に不満や悩みを抱えている」「他の仕事に転職するか悩んでいる」こんな方は、ぜひご覧ください。
■ もくじ
歯科衛生士にならなきゃよかったと後悔する6つの理由
考えられる理由は、以下の5つです。
後悔の理由がわかれば、自分なりに対策できるかもしれません。
順番に確認していきましょう。
人間関係が悪い
歯科衛生士の職場は少人数であることが多く、人間関係も密になりやすいです。
そのため、人間関係のトラブルを抱えるとあっという間に「働きにくい環境」に転落します。
実際、歯科衛生士の退職理由の第一位は人間関係。
院長からのハラスメント、お局さんからのいじめも存在します。
人間関係の悩みやストレスは、なかなか簡単には改善できません。
嫌な相手を変えることは難しく、相手に合わせるのもストレスだからです。
歯科衛生士が抱える人間関係の悩みと解決法は、以下の記事でまとめています。
労働環境がしんどい
歯科衛生士の労働環境がキツい歯科医院で働くと、「ならなきゃよかった」と感じがちです。
- 長時間労働
- 具合悪いのに休めない
- 休日出勤がある
- 社会保険に入れない
彼氏や友達と休みが合わない悩みも。
サービス残業が当たり前になっている職場もありました。
給料が低い
給料が割に合わないと感じている歯科衛生士さんは多いです。
- 月給が20万円前半
- ずっと給料が変わっていない
このような歯科医院は多いです。
そのため、一人暮らしするとほとんど貯金ができないケースも。
給料はすべて使ってます!と言っていた実家暮らしの歯科衛生士さんが羨ましかった…
人間関係や労働環境の悪さが重なるとさらに「ならなきゃよかった」と思ってしまいます。
とはいえ、今は歯科衛生士の給料は上昇傾向。世の中がインフレしているのと、人手不足が原因と考えられます。
35万円以上の給料を払う歯科医院も増えてきたので、一度求人をチェックしてみることをおすすめします。
✔︎ 歯科衛生士の給料について
仕事内容が合わない
仕事の内容が合わないと、やりがいを感じられません。
その結果「ならなきゃよかった」と感じてしまうことがあります。
- 人手不足で忙しすぎる
- 衛生管理の考え方が合わない
- 歯科衛生士はやってはいけない処置をさせられる
- やりたいジャンルではなかった
コミュニケーションが得意な人が、黙々とた患者さんをさばく職場で働いて辛すぎた…といった例も。
衛生管理の考え方や、やってはいけない処置に関してなどの医院の方針は断ることが難しいです。
ポジティブに考えると、合わない仕事を知ることで「これはイヤ」「ほかにやりたいことがある」と気づくことができます。
体力的にキツい
歯科衛生士は思った以上に、身体への負担が大きい仕事です。
- キツい姿勢で治療・アシスト
- 他の時間は、院内を歩き回って立ちっぱなし
「休んでも疲れが取れない」「腰や関節が痛い」など、身体に不調を抱える方も少なくないです。
将来性が感じられない
歯科衛生士の仕事に「将来性を感じている!」という人は少ないのではないでしょうか。
歯科衛生士は基本的に歯科医院で働くので、キャリアアップの選択肢が乏しいです。
看護師のように、大きな病院の医局で働く→師長になる…のような働き方はほぼありません。
介護施設・行政での就職もありますが、枠が狭いのが現実です。
一方でスキルを上げたり、資格を取得する「自己投資」という意味でのキャリアアップは可能。
しかし働く場所が限られたり、給料にも反映されにくいパターンも多いです。
「資格は自己満足」と言っていた先輩歯科衛生士さんもいました。
とはいえ、歯科衛生士は慢性的に人材が不足しています。
長く働ける歯科医院を見つけるのがポイントかもしれません。
▽「歯科衛生士にならなきゃよかったと感じたときの対処法」へ飛ぶ ▽
ならなきゃよかったと感じる具体例
思っていた理想と現実にギャップがあると、「ならなきゃよかった」と感じてしまいます。
どんな瞬間に「ならなきゃよかった」と思ったのか、歯科衛生士の友人や職場の同僚にリサーチしてみました。
友人・彼氏と休みが合わない
土曜が仕事なので、土日休みの彼氏と遊べる時間が少ない。
仕事おわりが20時をすぎるから、平日の夜は友人と時間が合わせにくい。
平日休みは、どこにいっても混雑していないメリットもありますが、遊ぶ相手が減ってしまうのが欠点です。
いじめをうけた
いじめは最低の行為です。
- 私だけ何をやっても怒られる
- 悪口や陰口を言われる
- 業務の連絡を共有してくれない
- 挨拶は返してくれないし、話しかけても無視される
このような状態は、「歯科衛生士になんてならなきゃよかった。辞めたい。」と感じてしまいます。
女社会からなのか、いじめが起きている職場は多い気がします。
派閥ができていることも….
人間関係のトラブルは、健康を壊しかねません。
いじめのない環境で働くことは、精神衛生上も重要です。
仕事でうまくいかない
仕事でうまくいかないと「ならなきゃよかった」「むいてない」と思ってしまいますよね。
- テックを作っても下手くそ
- アシストで怒られる
- 患者さんから担当を変えてくれと言われる
私はアシストが苦手で、何度も先生の頭にライトを当ててしまいます…
給料が低すぎる
給料の低さも、「ならなきゃよかった」と感じる原因です。
労働の長さや忙しさに見合っていない
他の職業の給料と比べると、悲しくなる。
夜職やバイトでガッツリ稼いでいたから、歯科衛生士の給料では生活できない…
給料はやりがいのひとつです。
▽「歯科衛生士にならなきゃよかったと感じたときの対処法」をチェック ▽
筆者が「歯科衛生士なんてならなきゃよかった」と感じた瞬間
転職を4回経験している私が「ならなきゃよかった」「向いてない」と感じた瞬間を紹介します。
ハラスメントを受けたり、多くの歯科衛生士と同じように過酷な労働環境で仕事してきました。
お昼休みに休めない
午前の診療が伸びたり、お昼の電話当番があったり、午後の準備のために20分早く休みを切り上げたり…
休憩なんてあってないような職場にいた時は、歯科衛生士が辛すぎました。
患者さんがいない時でも、座ることもできませんでした。
一生懸命に治療しても報われない
歯科衛生士の業務を頑張っても報われないとき、「ならなきゃよかった」と思いました。
ナンパしてきた患者さんを断ったら「態度が悪い」と逆ギレされたり…
技術不足で迷惑をかけたなら申し訳ないけれど、理不尽にクレームされるのはしんどかったです。
そんなことにも負けずに、強くいられる人が羨ましい…
パワハラで病む
院長から怒鳴られ、お局さんから意地悪されつづけた結果、メンタルを病みました。
結果、半年間休養しなければなりませんでした。
そこからは正社員になるのが怖くて、パートを転々…。
今はパート先だった歯科医院で、正社員になりましたが、パワハラの職場は地獄でした…
»【向いてない】歯科衛生士をやめたいアラサーDHが理想の職場・働き方を真剣に考えた!試した結果は?
「ならなきゃよかった」と感じて辞めていった歯科衛生士さんも一定数いるんだろうなぁ…と考えます。
「ならなきゃよかった」と感じる理由は「職場が嫌」なのか「歯科衛生士が嫌」なのかを見極める必要がありますね。
ハラスメントの事例と対策は、以下の記事で解説しています。ぜひご覧ください。
対策|歯科衛生士にならなきゃよかったと感じたときの対処法
歯科衛生士にならなきゃよかったと思ったときは、以下の対処法が有効です。
歯科衛生士を目指したときの気持ちを思い出す
なぜ歯科衛生士になろうと思ったのか…この気持ちを思い出せば「また頑張ろう」と思えるかもしれません。
現在の環境が、目指していた歯科衛生士像と違うこともありますよね。
その場合は、理想の働き方の途中だと思って、患者さんと向き合うのも一つの方法です。
「歯科衛生士なろうと思ったきっかけ」を思い出して、前向きに考えてみてください。
プライベートを大切にする
仕事で抱えるストレスは、プライベートが充実していると発散できます。
プライベートではしっかり休養して、友人や恋人・家族と過ごしたり、趣味に没頭する時間を大切にしてください。
仕事を効率化する
仕事を効率化することで、抱えているストレスが軽減できるかもしれません。
- 業務を分担する
- ペーパーレスや自動化を提案する
決定権は院長にあっても、効率よく仕事が進むなら提案してみる価値はあります。
「何かを変えた」という達成感は、「ならなきゃよかった」というネガティブな気持ちを打ち消してくれるかもしれません。
自分でやることを多く抱えている場合、優先順位と時間配分を意識してみてください。
職場の人に相談する
職場の人に相談してみましょう。
親身になって聞いてくれたり、解決策を考えてくれるかもしれません。
信頼できる人に相談するのがポイント。
グチを聞いてもらうだけでも、楽になることがあります。
友人・家族・恋人に相談する
友人・家族・恋人といった身近な人に相談するのは有効です。
あなたのことをよく知る人からのアドバイスは、的確な可能性が高いからです。
「ならなきゃよかった」と感じている状態にきっと寄り添ってくれます。
自分がどのような道に進むべきか、聞いてみましょう。
別の歯科医院へ転職する
色々試してみて「ならなきゃよかった」という気持ちが消えないなら、転職を視野に入れましょう。
転職すれば、今の職場で抱えている「ならなきゃよかった」という気持ちが解消することもあります。
今の職場での不満が、歯科衛生士として共通するものだとは限らないからです。
つまり、歯科衛生士の転職は「よくあること」。
納得の求人が見つからなければ、転職しなければよいだけなので、まずは求人をチェックしてみるのはおすすめ。
求人をチェックする手段は、ハローワーク・友人の紹介・転職サイト…などがあります。
転職選びのコツは、以下の記事を参考にしてください
中でも、歯科衛生士むけの転職サイトを活用するのは有効です。
とくにいまは、転職サイトに登録すると利用できる「転職エージェント」を使わないのはかなり効率が悪いです。
✔︎ 転職エージェントを利用するメリット
- 非公開の求人にアクセスできる
- 面接・見学の日程調整や給料の交渉を代行してくれる
- 履歴書の添削や面接対策をしてくれる
- キャリア全般や退職の相談ができる
これらを自分でやろうとしたら大変です。
エージェントの利用はすべて無料なので、活用しない手はないと思います。
転職エージェントを利用して働きやすい環境を手に入れた歯科衛生士さんは、数えきれないほどいます。
「ならなきゃよかった」という気持ちが解消されないなら、一度気軽に相談してみてください。
筆者が実際に利用した転職エージェントは、次の記事に書いています。利用料も一切かからないので、安心して利用してみてください。
後悔しないために事前調査や見学は念入りに行いましょう!
他業種へ転職する
歯科衛生士から他業種で働くことは、選択肢の一つ。
実際に、飲食・営業・アパレルなど、他業種で働いている歯科衛生士は多いです。
介護や歯科メーカーのように、臨床とは離れつつも、歯科業界と関わっているパターンも。
とくに接客・営業は、未経験でも求人はたくさんあります。
今の環境に不満があるなら、他業種への仕事に挑戦するのもおすすめです。
「歯科衛生士」という肩書きに拘らず、楽しく働ける職場を探しましょう。
休養する
休養してみると「ならなきゃよかった」という気持ちが解消されるかもしれません。
とはいえ経済的に厳しい場合は、期間を決めて休むしかありません。
私はパワハラで休養した時、貯金を切り崩して不安すぎました。
そのため、働きやすい職場を探すのは重要です。
辞め方については、歯科衛生士の「退職」に関する悩みと解決方法をまとめました を参考にしてください。
円満退職のやり方や、早期退職の方法を解説しています。
心身の健康を大切にしながら、じっくりと仕事を探しましょう。
△「歯科衛生士にならなきゃよかったと感じたときの対処法」をチェック △
歯科衛生士に「なってよかった」こともたくさんある
「ならなきゃよかった」だけではなく、歯科衛生士に「なってよかった」もたくさんあります。
患者さんの役に立てる
歯科衛生士は患者さんを治療したり、労わることで「感謝」される仕事。
いち医療人として、患者さんに貢献できます。
「ありがとう」と言われる職業は、やりがいと充実感があります。
就職先に困らない
歯科衛生士の有効求人倍率は約20倍。
そのため就職先に困ることは、今のところあり得ません。
歯科衛生士が歯科医院を選べる時代です。
ライフスタイルに合わせて働けますよね。
いつまでも続けられる
歯科衛生士は国家資格。
返納しない限り、ずっと歯科衛生士でいられます。
いつでも好きな時に働けますし、健康であれば長く働くことができます。
歯科衛生士の仕事が向いているのはどんな人?
「歯科衛生士にならなきゃよかった」と思うのは、仕事と性格の不一致が原因かもしれません。
「ならなきゃよかった」と思っていても、仕事環境が合わないだけで仕事は意外に向いているケースもあります。
歯科衛生士に向いている人
歯科衛生士に向いているのは次のような人です。
- 人の役に立ちたい
- 人と関わるのが好き
- 臨機応変に対応できる判断力がある
- 体力がある
- 細かい作業が得意
- 向上心のある人
- 女性が多い職場でも気にしない
これらの2〜3個に当てはまるのであれば、歯科衛生士向きの性質があるといえます。
今はしんどいかもしれませんが、働き方を変えたり考え方を変えることで、やりがいを見出せるはずです。
歯科衛生士に向いていない人
一方で、以下の当てはまるような人は、歯科衛生士に向いていないとされています。
- 集中力が持続できない
- 日々の振り返りをしない
- 仕事にやりがいを感じない
- 血が苦手
- 不器用
- コミュニケーションが苦手
- 一人でコツコツ事務作業したい
当てはまる項目が多いほど、「ならなきゃよかった」と思いがちになります。
克服できる人もいますが、克服する前に心折れてしまう場合も。
「歯科衛生士にならなきゃよかったと感じたときの対処法」を試してみてください。
それでも「ならなきゃよかった…」「やめたい…」という思いが強いなら、転職を検討してみましょう。
人間関係が平和だったり、自分にあった働き方できる職場はたくさんあります。
歯科衛生士に向いてない人の特徴と対策は、以下の記事で解説しています。
△「歯科衛生士にならなきゃよかったと感じたときの対処法」をチェック △
歯科衛生士は環境が大事
「歯科衛生士にならなきゃよかった」…このように思いながら働くのはツラいですよね。
歯科衛生士の仕事そのものが辛いなら辞めてもいいかもしれませんが、今の環境が辛いなら職場を変えるのはアリです。
今の職場で「ならなきゃよかった」と思ってしまっているなら、他の歯科医院の条件をみたり、見学に行ってみてください。
歯科衛生士に「なってよかった」と思える職場に出会えますように!
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