- 歯科衛生士としてスキルアップに興味があるけど、どんな資格があるのか知りたい
- 持っているといい資格や役立つ資格を知りたい
- 簡単に取れる資格はあるのかな?
歯科衛生士の友人が持っていたり、勤務先の先生に影響をうけたりして、歯科衛生士が「資格」に興味を持つケースは多いです。
✔︎ この記事を書いたひと
この記事では、歯科衛生士のスキルアップにおすすめの資格16選を紹介します。取得方法・費用・期間も解説します。
役立つスキルや有利な資格を身につけたい歯科衛生士さんは、ぜひご覧ください。
■ もくじ
歯科衛生士のスキルアップにおすすめの資格 16選
歯科衛生士としてキャリアアップするために「持っているといい資格」を16個、紹介します。
日本歯周病学会 認定歯科衛生士
プラークや歯石除去のといった歯周病治療に、的確・効率的に対応できる歯科衛生士が認定されます。
※ 単位はいろいろな取得方法があります。例えば、大学病院所属10単位・専門医がいる医院に所属10単位・学会参加8単位など)
日本歯周病学会の認定衛生士になるには5年以上の経験が必要で、試験の難易度は高め。5年ごとの更新も必要です。
歯周病は国民の8割以上が罹患しているといわれており、適切な予防処置や治療を歯科医師と協力しておこなう必要が急務です。
歯周病治療をより専門的に学びたい歯科衛生士におすすめの資格です。
詳細はこちら » 日本歯周病学会 認定歯科衛生士
日本臨床歯周病学会 認定歯科衛生士
認定衛生士になるには、3年以上の経験が必要で、5年ごとの更新も必要です。
歯周病における臨床の知識・スキルをあげたい歯科衛生士さんにおすすめです。
詳細はこちら » 日本臨床歯周病学会 認定歯科衛生士になるには
日本歯周病学会と日本臨床歯周病学会の違い
「日本歯周病学会」と「日本臨床歯周病学会」は、名前が似ていますが「違う学会」です。
✔︎ 日本歯周病学会
- 日本歯周病学会1957年設立
- 会員数 12,378名
- 歯周病を克服することにより、自分の歯を1本でも多く残すことを目的にに設立された学術団体
✔︎ 日本臨床歯周病学会
- 日本臨床歯周病学会1983年
- 会員数 5,100名
- 歯科治療の研鑽を通じて歯科臨床の向上に努め、国民の健康福祉の増資に寄与することを目的とする学会
認定歯科衛生士を取りやすいのは、日本臨床歯周病学会です。
ホワイトニングコーディネーター
審美歯科などホワイトニングを取り扱う歯科医院で、安全に施術できるスキルが身につきます。
難易度は易しめで、短期間での取得が可能です。
ホワイトニングコーディネーターは、歯科衛生士のみが取得できる資格です。
審美歯科に興味がある歯科衛生士さんにおすすめの資格です。
詳細はこちら » ホワイトニングコーディネーターになるには
顎咬合学会 認定歯科衛生士
噛み合わせだけなく、咬合による咬耗や悪習癖の知識・スキルをアップすることができます。
被せ物が多い・虫歯治療が多い…のような補綴メインの歯科医院で働いている歯科衛生士さんにおすすめです。
詳細はこちら » 顎咬合学会 認定歯科衛生士になるには
日本歯科衛生学会 認定歯科衛生士
生活習慣病・摂食嚥下リハビリテーション・保健指導・医科歯科連携などの包括的な知識・技能が必要です。
日本歯科衛生士会の認定資格なので、信頼度はかなり高め。
単位について » 認定歯科衛生士になるには?
5年ごとの更新が必要です。年度でばらつきがありますが、合格率は80〜90%。
学びたい分野に特化して取得できるので、日々の衛生士業務に生かせます。
歯科衛生士として総合的にスキルアップしたい方におすすめの資格です。
詳細はこちら » 歯科衛生士会 認定歯科衛生士になるには
日本摂食嚥下リハビリテーション学会 認定士
摂食嚥下リハビリテーション計画を元に、摂食嚥下訓練の実施、経過や結果を理解する能力がつきます。
歯科衛生士だけでなく、医師・歯科医師・栄養士・言語聴覚士といった職業の資格保有者も取得できます。
訪問歯科に従事する歯科衛生士におすすめの資格です。参考 » 訪問歯科衛生士になるには?
インターネット学習プログラム(eラーニング)は、アマゾンで手に入ります。
eラーニングは、摂食・嚥下の入門に必須の1冊。一読しておきたい書籍です。
3冊セットですが、まずは最初の1冊でも知識を得るなら十分です。
詳細はこちら » 日本摂食嚥下リハビリテーション学会 認定士になるには
臨床歯科麻酔 認定歯科衛生士
「安心して麻酔に取り組める環境の整備」を目的に制定された認定制度です。
歯科の法律・麻酔の知識・技術、緊急事態時の対応・歯科衛生士による麻酔導入…に必要な知見と技術を得ることができます。
歯科医師同伴での申込みが推奨されています。
主治医である歯科医師が個別判断が必須です。
詳細はこちら » 臨床歯科麻酔 認定歯科衛生士になるには
インプラント専門歯科衛生士
インプラント治療の介助やメンテナンスに従事している歯科衛生士が取得できます。
インプラントに関するスペシャリストに与えられる資格です。
インプラント治療を歯科医院に勤めている歯科衛生士におすすめです。
詳細はこちら » インプラント専門歯科衛生士
認定矯正歯科衛生士
矯正歯科についての知識・技術・経験のある歯科衛生士が認定されます。
矯正治療を受ける患者さんの健康・福祉の向上に貢献ができます。
資格は1級、2級があり、2級取得後に1級を目指すことも可能です。
1級資格の取得には、2級取得後にさらに5年間の経験年数と学術発表が必要になります。
矯正歯科で働いている又は、矯正に興味のある歯科衛生士さんにおすすめの資格です。
詳細はこちら » 認定矯正歯科衛生士
日本口腔ケア学会認定資格
口腔ケアの知識、技術の質の向上を目指すための、日本口腔ケア学会の認定資格。
口腔ケアの知識や技術を身につけることで、高齢者や有病者のQOLを向上させるための知識が身に付きます。
5年更新。歯科衛生士にかかわらず、誰でも取得可能です。
歯科衛生士が訪問診療で口腔ケアをおこなう機会が増えてきています。歯科助手で取得する人も。
訪問歯科での口腔ケアに興味のある歯科衛生士さんにおすすめの資格です。
詳細はこちら » 日本口腔ケア学会認定資格
✔︎ 参考:公式テキスト
医療事務認定実務者
全国医療福祉教育協会が認定する、医療事務の基礎知識や診療報酬明細書(レセプト)作成を習得した人が認定される資格。
毎月1回、受験できます。
資格取得に必要な目安時間は、200時間。自宅で完結するため、挑戦しやすい資格です。
専門のテキストを使用して勉強し、受験も在宅でおこないます。
テキストを見ながら受験できます。
詳細はこちら » 医療事務認定実務者になるには?
介護支援専門員(ケアマネジャー)
ケアマネジャーとは、要介護・要支援者のケアプランを作成し、必要な介護サービスを提供する専門職です。
歯科衛生士の免許を持ちつつ、介護施設で働いて経験を積む人も。
ケアマネージャーと歯科衛生士のダブルライセンスがあれば、介護施設や委託業者などへの転職が有利です。
詳細はこちら » ケアマネージャーになるには?
保育士
保育士の資格があれば、小児歯科や託児付きの歯科医院などで活躍できます。
保育士の資格を取得する方法は、2通り。
保育士免許は、実務経験2年以上・合格率が20%…とかなり難易度が高いです。
詳細はこちら » 保育士になるには?
看護師
看護師の資格を取得するには、看護専門学校・短大・看護大学に行って、カリキュラムを修了する必要があります。
仕事をしながら学校に通うには、努力や周りの協力が不可欠です。
看護師資格の取得は大変です。しかし看護師資格があれば、医療のスペシャリストとして活躍できます。
歯科衛生士と看護師のダブルライセンスは、口腔外科のオペなどで有利です。
さらに看護の現場でも、口腔ケアの知識を持つ歯科衛生士として活躍できます。
詳細はこちら » 看護師になるには?
管理栄養士
管理栄養士の資格を取得するには、専門の機関で2〜4年間勉強して、国家試験の受験が必要です。
資格取得まで期間はかかりますが、管理栄養士を募集している歯科医院もあり、活躍の場は広くあります。
管理栄養士と歯科衛生士のダブルライセンスは、口腔機能から栄養管理まで多方面で活躍できます。
詳細はこちら » 管理栄養士なるには?
歯科技工士
歯科技工士の資格を取得するには、専門学校に通い国家試験の受験が必要です。
歯科技工士の資格があれば、歯科診療所ですぐに技工物の作成ができるため、業務の幅が広がります。
専門学校によっては歯科衛生士と歯科技工士を同時に取得し、最短の3年で卒業できる学校も。
歯科技工士と歯科衛生士のダブルライセンスは、歯科医院にとって貴重な人材となります。
詳細はこちら » 歯科技工士なるには?
歯科衛生士が資格を取得するメリット
歯科衛生士が資格を取得するメリットは、次の通りです。
- 自信がつく
- スキルアップできる
- 給料が上がる
自信がつく
資格を取ることで自信がつきます。勉強した・努力した…という経験が積めるからです。
自信は患者さんに安心感を与えることにもつながり、仕事内容としても貢献できます。
自分自身の財産になります。
スキルアップできる
資格をとることで、スキルアップが期待できます。
技術だけでなく、知識もつけることができるので、仕事の幅が広がります。
給料が上がる
給料が上がる可能性が高まります。
資格手当という形で、月給が上がる歯科医院も。
働く歯科医院のニーズに合った資格は、年収アップにつながります。
年収アップのコツは、【保存版】歯科衛生士で勝ち組になる7つの方法|稼ぐには〇〇すべし! の記事をご覧ください。
教育制度の充実した歯科医院で働くのは有利
「資格を活かして働ける」「給料がアップする」かどうかは、歯科医院によります。
補助を出してくれたり、手当がつく所もあります。
今働いている場合は、「資格を取りたい旨」を伝えてみてください。
一方で、給料に反映されない場合もあるので、事前確認は必須です。将来、転職する際にも資格は有利になります。
»【転職4回の歯科衛生士が実践】転職先の探し方5つ!失敗しない歯科医院選びのコツとは?
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歯科衛生士が資格を取得するデメリット
歯科衛生士が資格を取得するデメリットは「時間とお金がかかる」です。
時間とお金がかかる
短ければ数日で取得できる資格もありますが、多くの資格は1〜3年かかります。
受験費用・登録費用・学会費用で、お金もかかります。
資格を取り切るためには、興味がある・メリットがある…といった資格がおすすめです。
簡単にとれる資格はどうなの?
簡単に取得できる資格は、誰でもとれるため、希少性が低いです。
興味がある・自分に合っている…なら、問題ありません。
簡単に取れる資格は、給料や転職を目的に取得するのはおすすめしません。
資格所得に有利な歯科医院で働こう
今回は、歯科衛生士のスキルアップにおすすめの資格 16選を紹介しました。
資格は、魅力的な歯科衛生士になるための有効な手段です。
興味のある資格にトライしてみてください。
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